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道路に面せず格安で取得した土地…贈与税の発生リスクと評価額の算定方法

【背景】
* 道路に面していない170坪の土地を1坪3000円で取得しました。
* 近隣の公道に面した土地は1坪5万円で取引されています。
* 売主は土地の処分に困っており、「引き取ってくれたら」という状況でした。
* 謝礼として土地代を支払い、領収書も受け取っています。

【悩み】
不動産屋から、路線価格と比べて取得価格が安いため、贈与税が発生する可能性があると指摘されました。土地は「死に地」で、この価格が適正だと考えていたため、贈与税の発生に戸惑っています。贈与税の評価額はどうやって決まるのか、そして贈与税を払う必要があるのかを知りたいです。

贈与税の課税可能性あり。評価額は路線価等を参考に決定。

贈与税の基礎知識:贈与と課税のしくみ

贈与税とは、無償で財産をもらった際に課せられる税金です(相続税と混同されがちですが、相続税は死亡時に相続する財産に対して課税されます)。 今回のケースでは、土地の売買と称していますが、実際には市場価格よりも大幅に低い価格で土地を取得しているため、税務署は「売買」ではなく「贈与」とみなす可能性があります。 つまり、売主からあなたへの「贈与」と判断されれば、贈与税の対象となるのです。

今回のケースへの直接的な回答:贈与税の課税可能性

今回のケースでは、市場価格(路線価など)と比べて著しく低い価格で土地を取得しているため、贈与税の課税対象となる可能性が高いです。 領収書を発行しているとはいえ、その金額が土地の適正な評価額を反映していないと判断された場合、差額部分について贈与税が課税される可能性があります。

関係する法律や制度:路線価と固定資産税評価額

贈与税の評価額を決定する際に重要なのは、路線価(国税庁が毎年公表する、土地の評価額)や固定資産税評価額です。 路線価は、土地の場所や地積、地目(土地の用途)などを考慮して算出されます。 固定資産税評価額は、地方自治体が算定する土地の評価額で、路線価と類似した指標です。 税務署はこれらの評価額を参考に、土地の適正価格を判断します。

誤解されがちなポイント:安価な土地=贈与とは限らない

土地が市場価格より安価であっても、必ずしも贈与と判断されるわけではありません。 例えば、土地に瑕疵(欠陥)があったり、売買契約に正当な理由があれば、低価格での取引が認められる場合があります。しかし、今回のケースのように、売主が「処分に困っていた」という理由だけでは、低価格取引を正当化するのは難しいでしょう。

実務的なアドバイス:税理士への相談が重要

贈与税の申告は複雑で、専門知識が必要です。 今回のケースでは、税理士に相談し、土地の評価額や贈与税の税額を正確に計算してもらうことが重要です。 税理士は、適切な申告書類の作成をサポートし、税務署との交渉にも対応してくれます。 領収書や売買契約書などの証拠書類を準備しておきましょう。

専門家に相談すべき場合とその理由:税務リスクの回避

贈与税の申告を誤ると、過少申告加算税などのペナルティが科せられる可能性があります。 また、税務調査で指摘された場合、多額の追徴課税(本来納めるべき税金に加えて、延滞税などが加算される)を受ける可能性も。 税務リスクを回避するためにも、税理士などの専門家に相談することを強くお勧めします。

まとめ:贈与税の課税リスクと専門家への相談の重要性

道路に面していない土地を格安で取得したケースでは、贈与税の課税リスクがあります。 路線価や固定資産税評価額を参考に、土地の適正価格が判断されます。 税務リスクを回避するためには、税理士などの専門家に相談し、適切な申告を行うことが不可欠です。 安易な判断はせず、専門家のアドバイスを仰ぎましょう。

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