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遺産分割協議が難航!自宅とマンション、預貯金…公平な分割方法とは?

質問の概要

【背景】
* 私の父が亡くなり、法定相続人は私(A)と兄(B)の2人です。
* 遺言書はありません。
* 遺産は預貯金、兄が居住中の自宅不動産、私が居住中の分譲マンションです。
* 自宅不動産の価値がマンションの3倍ほどあります。

【悩み】
法定相続分に従って遺産分割したいと考えていますが、自宅不動産の価値が大きく異なるため、兄と話し合いがまとまりません。預貯金を私が多く相続することで公平に近づけようと提案しましたが、兄が納得してくれません。遺産分割調停は費用と時間がかかりそうなので、他に良い方法があれば知りたいです。

公平な遺産分割に向けて、専門家への相談を検討しましょう。

遺産分割協議の基本と法定相続分

遺産分割協議とは、相続人が話し合って遺産をどのように分けるかを決定することです。遺言書がない場合(遺言無効の場合も含む)、法定相続分に基づいて分割するのが一般的です。法定相続分とは、法律で定められた相続人の相続割合のことです。今回のケースでは、相続人が子であるAさんとBさんの2人なので、法定相続分はそれぞれ1/2ずつになります。

自宅不動産とマンションの評価と預貯金の調整

Aさんの提案のように、不動産の価格差を預貯金で調整することは、よくある方法です。しかし、不動産の評価額は、不動産鑑定士による鑑定評価(専門家が不動産の価値を査定すること)など、客観的な根拠に基づいている必要があります。単なる推定値では、協議が難航する可能性が高いです。

遺産分割協議がまとまらない場合の対処法

協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。調停は、裁判官を仲介役として、相続人同士が話し合い、合意を目指します。調停が成立すれば、合意内容に基づいて遺産分割が確定します。調停が不成立の場合は、裁判による解決となります。

遺産分割調停のメリットとデメリット

調停のメリットは、裁判に比べて費用と時間が比較的少ないことです。しかし、それでも時間と費用はかかります。また、調停では裁判官が強制的に合意をさせることはできません。相続人同士の合意が不可欠です。

誤解されがちなポイント:感情的な判断の危険性

遺産分割は、感情的な問題が絡みやすいです。兄弟姉妹間で、長年のわだかまりや、相続財産に対する価値観の違いなどから、感情的な対立に発展することがあります。そのため、冷静な判断と客観的な評価が非常に重要です。

実務的なアドバイス:専門家の活用

遺産分割協議が難航する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、法的な知識や手続きに詳しく、適切なアドバイスやサポートをしてくれます。また、相続税の申告にも関与できますので、税金面での不安も軽減できます。(相続税は、相続財産の評価額によって課税される税金です)

専門家に相談すべき場合

* 遺産分割協議が全くまとまらない場合
* 相続財産の評価額に異議がある場合
* 相続税の申告に不安がある場合
* 相続に関する法律的な知識に自信がない場合

まとめ:冷静な判断と専門家の活用が重要

遺産分割協議は、感情的な問題と法律的な問題が複雑に絡み合うため、スムーズに進まないことも少なくありません。冷静な判断と、専門家の適切なアドバイスを受けることで、円満な解決に導くことが重要です。 専門家への相談を検討し、時間と費用の節約、そして精神的な負担軽減を目指しましょう。

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