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遺産分割協議書作成ガイド:共有持分の相続と正確な記述方法

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父が持っていた土地の共有持分を、私と兄でさらに分割する際の遺産分割協議書に、どのように記述すれば正しいのかが分かりません。「土地 持分2分の1のうち持分2分の1」のような書き方でいいのか、それとも最初から「持分4分の1」と書いていいのか、悩んでいます。
遺産分割協議書(いさんぶんかつきょうぎしょ)とは、相続人が集まって話し合い、相続財産(被相続人(ひそうぞくにん)が亡くなった時点で所有していた財産)をどのように分けるかを決めた内容を記載した書面です。 この書面は、相続財産の所有権を移転させるための重要な証拠となります。
共有持分(きょうゆうじぶん)とは、一つの財産を複数の人が共同で所有している状態のことです。 例えば、土地の持分2分の1を所有するということは、その土地の権利の半分を所有しているということです。 今回のケースでは、被相続人が土地の持分2分の1を所有しており、それを相続人である質問者と兄でさらに分割する必要があります。
質問者と兄は、それぞれ被相続人から土地の持分2分の1を相続します。 そして、その持分をさらに2人で分割するので、最終的にはそれぞれ土地の持分4分の1ずつを所有することになります。 そのため、遺産分割協議書には、質問者と兄がそれぞれ「土地の持分4分の1」を取得する旨を明確に記載する必要があります。 「土地 持分2分の1のうち持分2分の1」といった表現は、やや曖昧で、誤解を生む可能性があります。
遺産分割協議は、民法(みんぽう)第900条以下に規定されています。 この法律に基づき、相続人全員の合意によって、相続財産の分割方法を自由に決定することができます。 ただし、協議がまとまらない場合などは、家庭裁判所(かていさいばんしょ)に遺産分割調停(いさんぶんかつちょうてい)を申し立てることも可能です。
「持分2分の1のうち持分2分の1」という表現は、一見すると4分の1を表しているように見えますが、法律的な正確性には欠けます。 遺産分割協議書は、将来的な紛争を避けるため、明確で誤解のない記述が求められます。 そのため、最初から「持分4分の1」と簡潔に記述することが重要です。
遺産分割協議書には、以下の情報を必ず記載しましょう。
例:
「被相続人 ○○が所有していた土地(所在地:〇〇県〇〇市〇〇町〇〇番地、地積:〇〇㎡)の持分4分の1を、相続人である△△が取得する。」
相続財産に高額な不動産が含まれている場合、または相続人間で感情的な対立がある場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、遺産分割協議書の作成をサポートし、紛争の予防に役立ちます。 特に、複雑な相続や高額な財産を扱う場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。
遺産分割協議書を作成する際には、各相続人の取得する持分を明確に記述することが非常に重要です。 曖昧な表現は避け、「持分4分の1」のように正確に記載することで、将来的なトラブルを回避できます。 必要に応じて、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。 相続手続きは複雑なため、少しでも不安を感じたら、専門家に相談することをお勧めします。
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