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遺産相続で不公平な分割!認知症の母と助成金、借金問題…どうすればいい?
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遺産分割が不公平で、母が亡くなった後、借金だけが残されるのではないかと不安です。助成金についても、姉は知らなかったと主張し、返済してくれません。どうすれば良いのか分かりません。毎日苦しいです。
遺産分割とは、被相続人(亡くなった人)の遺産を相続人(法律で相続権を持つ人)で分けることです。相続財産には、預貯金、不動産、事業、債権(お金を借りている人からもらう権利)、有価証券など様々なものがあります。相続は、民法(日本の法律)で定められており、法定相続分(法律で決められた相続割合)に従って分割するのが原則です。しかし、相続人全員の合意があれば、法定相続分と異なる割合で分割することも可能です。この合意に基づいて作成されたのが「遺産分割協議書」です。
質問者様のケースでは、認知症の母が意思表示能力(自分の意思で判断し、行動できる能力)を欠いた状態(無能力者)で遺産分割が行われた可能性があります。また、助成金についても、姉が不正に取得した可能性が高いです。これらの状況を踏まえ、遺産分割協議書は無効であると主張し、裁判(訴訟)を起こして遺産分割協議を取り消すことを検討すべきです。
このケースには、民法(特に相続に関する規定)が大きく関わってきます。特に、意思表示能力のない人が行った行為は無効となる可能性があります。また、認知症の母を保護するために、成年後見制度(判断能力が不十分な人のために、後見人が財産管理や身上監護を行う制度)を利用することも考えられます。
遺産分割協議書に署名・押印したからといって、それが絶対に覆せないわけではありません。重大な瑕疵(欠陥)があれば、裁判で無効と判断される可能性があります。今回のケースのように、意思表示能力のない人が参加したり、不正な行為があった場合は、無効となる可能性が高いです。
まずは、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、証拠の収集、法的な主張、裁判手続きなど、専門的な知識と経験を活かして、質問者様をサポートしてくれます。具体的には、以下の証拠を集めることが重要です。
* 遺産分割協議書
* 母の診断書(認知症の程度がわかるもの)
* 助成金の申請書類や領収書
* 銀行の取引明細書
* 関係者とのメールやLINEなどのやり取り
遺産相続の問題は、法律の知識が深く必要となる複雑なケースが多いため、専門家である弁護士に相談することが重要です。弁護士は、法律に基づいた適切なアドバイスとサポートを提供し、質問者様の権利を守ってくれます。特に、今回のケースのように、不正行為や認知症の問題が絡んでいる場合は、専門家の助けが不可欠です。
現状のままでは、母が亡くなった後に莫大な借金が残される可能性が高いです。まずは弁護士に相談し、証拠を集め、遺産分割協議の取り消しに向けて行動を起こすことが重要です。一人で抱え込まず、専門家の力を借りて解決を目指しましょう。放置すればするほど、状況は悪化していく可能性があります。一日も早く、弁護士に相談することをお勧めします。
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