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遺産相続トラブル!妹との揉め事を解決する方法~預貯金管理と遺産分割の手続き~

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妹と遺産相続でもめており、預貯金の状況が分からず、どのように遺産を分割すれば良いのか分かりません。
遺産相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産(遺産)が、相続人(法律で相続権を持つ人)に引き継がれることです。日本の法律では、相続人の順位や相続分が定められています(法定相続)。質問者さんの場合、両親の子供である質問者さんと妹さんが法定相続人となり、通常は2人で遺産を均等に分割します。しかし、妹さんが両親の預貯金を管理し、開示しない状態では、公平な分割が困難です。
まず、妹さんと話し合い、遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を話し合って決めること)を行うべきです。しかし、妹さんが連絡を拒否しているため、協議が成立しない可能性があります。その場合は、家庭裁判所に遺産分割調停(裁判官が仲介に入り、話し合いを進める手続き)を申し立てることができます。調停が不成立の場合は、遺産分割審判(裁判官が遺産の分け方を決める手続き)を請求できます。
遺産相続に関する法律は、主に民法(日本の基本的な法律)に規定されています。特に、民法第900条以降の相続に関する規定が重要です。この法律に基づき、相続人の範囲、相続分、遺産分割の方法などが定められています。
妹さんは「最後に世話をした」と主張していますが、これは法律上の相続分には影響しません。相続分は法定相続分で決まり、世話の程度は考慮されません。ただし、世話の対価として、相続財産から相応の金額を支払うという別途の合意があれば話は別です。
妹さんとの交渉においては、両親の預貯金明細書、通帳、遺言書(あれば)などの証拠を収集することが重要です。また、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、適切な手続きを進めることをお勧めします。専門家は、法律に基づいたアドバイスを行い、交渉や裁判をサポートしてくれます。
妹さんとの交渉が全く進展しない場合、または、妹さんが不正な行為を行っている可能性がある場合は、速やかに弁護士や司法書士に相談しましょう。専門家は、証拠の収集、交渉、裁判手続きなどを支援し、あなたの権利を守ります。
遺産相続は複雑な手続きを伴い、感情的な対立も起こりやすいものです。妹さんとの関係性も考慮しながら、冷静に状況を判断し、必要に応じて弁護士や司法書士などの専門家に相談することが重要です。証拠をしっかり集め、法的な手続きを踏むことで、公平な遺産分割を実現できる可能性が高まります。焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。
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