- Q&A
遺言書に書かれた財産の範囲、預貯金以外も対象になる?遺産分割の疑問を解説

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【背景】
【悩み】
遺言書は、故人(被相続人(ひそうぞくにん))が自分の財産を誰にどのように相続させるかを決めるための大切な書類です。遺言書には、法律で定められた形式があり、それに従わないと無効になることがあります。遺言書が有効な場合、基本的には遺言書の内容に従って遺産分割が行われます。
遺産分割とは、亡くなった方の財産を相続人(そうぞくにん)で分ける手続きのことです。相続人には、法律で定められた順位があり、配偶者(はいぐうしゃ)は常に相続人となります。今回のケースでは、後妻の方と、4人の孫が相続人となります。
遺言書がない場合、または遺言書の内容が不明確な場合は、相続人全員で話し合い(遺産分割協議(いさんぶんかつきょうぎ))を行い、誰がどの財産を相続するかを決めます。話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所(かていさいばんしょ)で遺産分割調停(いさんぶんかつちょうてい)を行うことになります。今回のケースは、まさにこの状態です。
今回のケースでは、遺言書に「○○銀行○支店貸金庫内の預貯金の全てを妻○○に相続させる」と書かれています。しかし、実際には祖父名義の貸金庫が存在しなかったため、この部分の遺言は実現できない可能性があります。
法律上、遺言書は可能な限り故人の意思を尊重するよう解釈されます。しかし、遺言書の内容が具体的に特定できない場合や、実現不可能な場合は、その部分が無効となることがあります。今回のケースでは、貸金庫が存在しないため、預貯金に関する遺言は無効となる可能性が高いです。
預貯金に関する遺言が無効となった場合、預貯金は法定相続分に従って分割されることになります。つまり、後妻と4人の孫で分け合うことになります。また、遺言書で他の財産(土地など)の相続人が特定されている場合は、その部分の遺言は有効です。ただし、遺留分(いりゅうぶん)を侵害している場合は、遺留分減殺請求(いりゅうぶんげんさいせいきゅう)が行われる可能性があります。
今回のケースで関係する主な法律は、民法(みんぽう)です。民法は、相続に関する基本的なルールを定めています。
特に重要なのは、遺留分に関する規定です。遺留分とは、相続人に最低限保障される遺産の取り分のことです。配偶者や子供などの相続人には、一定の割合で遺産を受け取る権利が認められています。遺言書の内容がこの遺留分を侵害している場合、遺留分減殺請求を行うことができます。
遺留分減殺請求とは、遺言書の内容によって遺留分が侵害された場合に、その侵害を回復するための権利行使です。今回のケースでは、すでに遺留分減殺請求が行われているため、後妻がすべての財産を相続するという主張は、この請求によって制限される可能性があります。
遺言書は、書かれた内容がすべて有効とは限りません。例えば、遺言書の形式に不備があったり、内容が不明確であったり、実現不可能であったりする場合は、その部分が無効になることがあります。
また、遺言書の解釈も重要です。遺言書に書かれた言葉の意味が曖昧な場合、裁判所は故人の真意を探るために、様々な事情を考慮して解釈します。今回のケースのように、貸金庫が存在しない場合、預貯金に関する遺言は、他の財産を指すものと解釈される可能性は低く、無効となる可能性が高いです。
もう一つの誤解として、遺言書があれば必ずしもその通りに遺産分割が行われるわけではない、という点があります。遺留分減殺請求が行われた場合や、相続人全員の合意があれば、遺言書の内容と異なる遺産分割が行われることもあります。
今回のケースでは、遺産分割調停が行われているため、裁判所が遺産分割の方法を決定することになります。調停では、相続人全員が話し合い、合意を目指します。合意に至らない場合は、裁判官が判断を下すことになります。
調停では、まず遺産の範囲を確定することが重要です。今回のケースでは、遺言書に書かれた財産の範囲が問題となっているため、預貯金やその他の財産の詳細を明確にする必要があります。金融機関に照会したり、不動産の登記情報を確認したりして、遺産の詳細を把握します。
次に、遺言書の有効性や解釈について、相続人それぞれの主張を整理します。今回のケースでは、預貯金に関する遺言が無効であること、その他の財産は法定相続分で分割されるべきであることなどを主張することになります。遺留分減殺請求についても、具体的な内容を説明し、証拠を提出します。
調停では、専門家である弁護士に相談することも有効です。弁護士は、法律的なアドバイスを提供し、調停を円滑に進めるためのサポートを行います。また、弁護士は、裁判所に対して、あなたの主張を効果的に伝えるための準備をします。
今回のケースのように、遺言書の解釈や遺産分割で問題が生じている場合は、専門家である弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、法律の専門家であり、遺産分割に関する豊富な知識と経験を持っています。
弁護士に相談することで、以下のようなメリットがあります。
弁護士に相談する際には、遺言書や関連する書類をすべて持参し、これまでの経緯を詳しく説明しましょう。弁護士は、あなたの状況に合わせて、最適な解決策を提案してくれます。
今回のケースでは、遺言書に書かれた内容の解釈が重要なポイントです。遺言書に記載された貸金庫が存在しなかったため、預貯金に関する遺言は無効となる可能性が高いです。その場合、預貯金は法定相続分に従って分割されることになります。
遺産分割調停では、遺産の範囲を確定し、遺言書の有効性や解釈について、相続人それぞれの主張を整理することが重要です。弁護士に相談し、専門的なアドバイスを受けることで、より適切な解決策を見つけることができます。
遺産分割は、複雑で時間のかかる手続きです。専門家のサポートを受けながら、冷静に対応することが大切です。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック