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都会でもプロパンガス?賃貸物件のガス事情と大家さんの選択基準を徹底解説!

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大家さんが初期費用を抑えるために、都市ガスが引ける地域でもあえてプロパンガスを選んでいるケースがあるのでしょうか? もし本当なら、それは不当な行為ではないのでしょうか? 都会でもプロパンガス物件が多い理由が知りたいです。
まず、プロパンガスと都市ガスの違いについて理解しましょう。簡単に言うと、供給方法と価格体系が異なります。
**都市ガス**は、大規模なパイプライン網を通して供給されるガスです。そのため、安定供給が期待でき、料金も比較的安価に設定されています。(一般的にプロパンガスより安い) 供給エリアは都市部を中心に整備されています。
一方、**プロパンガス**は、プロパンガスボンベ(液化石油ガス:LPG)をタンクに貯蔵し、そこから供給されます。都市ガスに比べて初期費用が安く済む反面、供給元への依存度が高く、料金は都市ガスに比べて高くなる傾向があります。また、供給量に限りがあるため、大規模な需要には対応しにくいというデメリットもあります。
東京23区や西部の都市部では、都市ガスが広く普及しています。これは、人口密度が高く、ガス需要が大きいことから、都市ガス事業者にとって採算が合うからです。 初期投資は大きくなりますが、安定した需要が見込めるため、都市ガス事業者は積極的にパイプライン網を整備してきました。
結果として、大家さんも都市ガスを利用するのが一般的になり、プロパンガスを選択するメリットは少ないのです。 プロパンガスを選ぶメリットとしては、初期費用を抑えられること、供給エリアの制限を受けにくいことなどがあります。しかし、都会ではこれらのメリットは都市ガスのメリット(安定供給、低価格)に比べて小さくなってしまうのです。
プロパンガスを選択すること自体が法律違反ではありません。大家さんは、ガス供給業者との契約に基づいてガスを選択できます。ただし、ガス料金が高額な場合、家賃に含まれる共益費に不当に高い料金が含まれていないか、確認する必要があります。 もし、明らかに不当な価格設定だと判断できる場合は、消費者センターなどに相談することもできます。
必ずしも、大家さんが初期投資を抑えるためだけにプロパンガスを選んでいるとは限りません。古い建物で都市ガスへの切り替えが困難な場合や、特殊な事情がある場合もあります。 プロパンガスを選択したからといって、すぐに「あくどい大家」と決めつけるのは早計です。
賃貸物件を選ぶ際には、ガス料金について確認することが重要です。契約前に、ガス料金の内訳や、過去のガス使用量などを大家さんに確認しましょう。 また、プロパンガス物件の場合は、ガス供給業者との契約内容も確認することをお勧めします。
ガス料金が高すぎる、もしくは不当な料金体系だと感じた場合は、消費者センターや弁護士などに相談しましょう。 特に、契約書に不明な点がある場合や、大家さんとの間でトラブルが発生した場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
都会では都市ガスが主流である理由、そしてプロパンガス物件が少数派である理由を理解できましたか? 大家さんの選択には様々な事情があり、必ずしも悪意があるとは限りません。 しかし、契約前にガス料金や契約内容をしっかり確認し、不明な点があれば専門家に相談することが大切です。 賢い賃貸選びのために、今回の解説を役立ててください。
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