
- Q&A
配偶者から一方的に離婚を切り出された!お金目当ての離婚ってどんなケース?慰謝料や財産分与は?
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
夫の離婚の真意が分からず、不安です。もしお金目当ての離婚だとしたら、慰謝料や財産分与はどうなるのでしょうか?どのような手続きが必要なのか、弁護士に相談すべきか迷っています。
「お金目当ての離婚」という明確な法的定義はありません。しかし、配偶者の経済状況の変化や、離婚に伴う財産分与(共有財産の分割)などを考慮して、裁判所が判断します。例えば、夫が事業で成功し高収入を得てから離婚を切り出した場合、妻が経済的に不利な立場に置かれることを懸念し、裁判で「悪意の離婚」と判断される可能性があります。
ご質問のケースでは、夫の離婚理由が曖昧で、収入増加と時期が重なっていることから、裁判において「悪意の離婚」と判断される可能性があります。「悪意の離婚」とは、一方的な離婚請求で相手方に不利益を与える意図が認められる場合を指します(民法770条)。この場合、慰謝料請求が認められる可能性が高まります。
離婚に関する法律は、主に民法が規定しています。離婚は、夫婦どちらか一方の意思だけでは成立せず、協議離婚(お互いの合意による離婚)、調停離婚(家庭裁判所の調停による離婚)、審判離婚(家庭裁判所の審判による離婚)、裁判離婚(裁判所の判決による離婚)のいずれかの方法が必要です。ご質問のケースでは、協議離婚が成立しない場合、家庭裁判所に調停を申し立てることが考えられます。
慰謝料は、離婚によって精神的苦痛を受けた者に対して、相手方が支払う金銭です。悪意の離婚の場合、慰謝料請求が認められる可能性が高まります。財産分与は、婚姻中に夫婦で築いた財産を離婚時に分割することです。共有財産(夫婦共有の財産)は、原則として平等に分割されますが、状況によっては不平等な分割も認められます。
「性格の不一致」は、離婚理由としてよく用いられますが、それだけでは「悪意の離婚」とは判断されません。重要なのは、離婚に至った経緯や、離婚請求者の行動、経済状況の変化など、様々な要素を総合的に判断することです。単なる性格の不一致ではなく、一方的な離婚請求によって相手方に経済的・精神的な損害を与えていると判断された場合に、悪意の離婚として扱われます。
まず、夫との話し合いを改めて試みるべきです。離婚の真意や、財産分与、子供の親権などについて、冷静に話し合うことが重要です。話し合いがまとまらない場合は、弁護士に相談し、適切な手続きを進めることをお勧めします。弁護士は、ご自身の権利を保護するための法的アドバイスや、交渉・裁判における代理人として活動します。
夫との話し合いが難航する場合、または、離婚条件に納得できない場合は、弁護士に相談することが重要です。弁護士は法律の専門家であり、ご自身の権利を保護するための適切なアドバイスを与えてくれます。特に、財産分与や慰謝料の額、子供の親権など、複雑な問題を抱えている場合は、専門家の力を借りることを強くお勧めします。
「お金目当ての離婚」は明確な定義はありませんが、状況証拠から判断されます。離婚の真意を確かめ、話し合いが難航する場合は、弁護士に相談し、適切な法的措置を講じるべきです。慰謝料や財産分与は、状況に応じて大きく異なるため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。 冷静な対応と専門家のサポートによって、ご自身の権利を守り、今後の生活を安定させることが大切です。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック