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長年音信不通の両親の相続、私の権利はどうなる?遺産放棄の期限と手続きについて徹底解説

【背景】
・長年実家と音信不通でした。
・昨年5月に母が亡くなり、父から遺産相続について「妹に全部やる」と言われました。
・母の葬儀には出席せず、縁を切りました。
・先週、父が亡くなったと妹から連絡がありました。
・母が亡くなった際に相続手続きを何もしていません。

【悩み】
母の死後、相続に関する連絡がなく、一年以上が経過しました。音信不通であることと、母の遺言などで相続権がなかったり、連絡がない理由があるのか知りたいです。父の死去に伴い遺産放棄を考えていますが、母の死後の相続手続きを何もしていないことに不安を感じています。母の死後、相続に関してどのような可能性が考えられるのか知りたいです。

母の相続放棄は既に期限切れの可能性が高いです。父の相続については、相続開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に遺産放棄の手続きをする必要があります。

相続の基礎知識:相続開始と相続人の範囲

相続とは、人が亡くなった(相続開始)ことで、その人の財産(遺産)が相続人に引き継がれることです。相続人は、法律で定められた親族です。民法では、配偶者、子、父母、兄弟姉妹などが相続人として規定されています。 音信不通であっても、法律上の相続権は原則として消滅しません。

今回のケースへの直接的な回答:母の相続と父の相続

質問者様は、長年実家と音信不通であったため、母の死後、相続手続きを何もしていませんでした。民法では、相続開始を知った時(=相続を知った時)から3ヶ月以内に、相続放棄の手続きをしなければなりません。母が亡くなった昨年5月を相続開始とすると、既に期限が過ぎている可能性が高いです。 父の相続については、相続開始を知った日から3ヶ月以内であれば、遺産放棄が可能です。

関係する法律や制度:民法と相続法

日本の相続に関する法律は、主に民法に規定されています。特に、相続の開始、相続人の範囲、相続放棄の手続きなどは、民法第900条以降に詳細に定められています。相続放棄は、家庭裁判所に対して行う手続きです。

誤解されがちなポイント:音信不通と相続権

音信不通であっても、相続権は原則として消滅しません。相続人が相続を放棄した場合、その相続分は、他の相続人に引き継がれます。 また、遺言によって相続人が指定されている場合でも、相続放棄は可能です。

実務的なアドバイスと具体例:相続放棄の手続き

父の相続に関して遺産放棄を希望する場合は、まず相続開始を知った日を特定する必要があります。妹からの連絡があった日を相続開始を知った日とみなせるでしょう。その日から3ヶ月以内に、家庭裁判所に相続放棄の申述書を提出する必要があります。 この手続きには、専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。

専門家に相談すべき場合とその理由:複雑な相続の場合

相続は、法律の知識や手続きに精通していないと、非常に複雑で難しい場合があります。特に、今回のケースのように長年音信不通であったり、遺言の存在が不明確な場合などは、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが重要です。専門家は、相続財産の調査、相続人の特定、遺産分割協議、相続税の申告など、様々な手続きをサポートしてくれます。

まとめ:相続放棄の期限と専門家への相談

母の相続放棄は、既に期限切れの可能性が高いですが、父の相続については、まだ遺産放棄の手続きを行うことができます。ただし、相続放棄には期限があるため、速やかに専門家にご相談することをお勧めします。 相続に関する手続きは複雑で、誤った手続きを行うと、後々大きな問題につながる可能性があります。専門家の適切なアドバイスを受けることで、安心して手続きを進めることができます。 何よりも、まずは信頼できる弁護士や司法書士に相談し、現状を正確に把握することが大切です。

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