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除霊後の事故物件、家賃を通常に戻せる?大家さんの疑問を徹底解説!

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【悩み】
除霊で問題解決後、家賃を戻すかはケースバイケース。告知義務や心理的瑕疵(かし)を考慮し、慎重な判断を。
賃貸物件には、過去に何らかの出来事があったために、借り手が心理的な抵抗を感じる可能性がある物件が存在します。 これがいわゆる「事故物件」です。 今回の質問にあるように、過去に自殺や他殺、孤独死などがあった物件がこれに該当します。
事故物件かどうかを判断する上で重要なのは、その出来事が「告知義務」の対象となるかどうかです。 告知義務とは、大家さんが借り手に対して、物件の過去の出来事を伝える義務のことです。 この義務は、借り手の「安全かつ平穏に暮らす権利」を守るためにあります。
告知義務の対象となる出来事には、主に以下のようなものがあります。
一方、病死や老衰による死亡、自然死などは、原則として告知義務の対象にはなりません。 ただし、事件性があったり、特殊な状況下での死亡(例:腐敗が進んだ状態での発見)の場合は、告知が必要となることもあります。
今回のケースのように、除霊が行われ、問題がなくなったとしても、過去の出来事が告知義務の対象となるかどうかは、家賃設定に大きく影響します。
除霊によって「問題がなくなった」と判断した場合でも、家賃をすぐに通常の状態に戻せるかどうかは、慎重に検討する必要があります。 なぜなら、過去に事故があったという事実は、借り手にとって心理的な影響を与える可能性があるからです。
具体的には、以下の点を考慮して判断することが重要です。
これらの点を総合的に判断し、必要であれば、専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談することも検討しましょう。
事故物件に関する主な法律としては、民法があります。 民法は、賃貸借契約に関する基本的なルールを定めています。 例えば、賃貸人は、借り主が安全に物件を使用できるように配慮する義務があります(民法601条)。
また、宅地建物取引業法も関係してきます。 不動産業者は、物件の取引において、重要事項(物件の状況など)を説明する義務があります(宅地建物取引業法35条)。 事故物件の場合、この重要事項説明の中で、過去の出来事について説明する必要があります。
告知義務については、法律で明確に定められているわけではありませんが、過去の判例や、国土交通省のガイドラインなどを参考に判断されます。
事故物件に関する誤解として多いのは、「すべての死亡事故は告知しなければならない」というものです。 実際には、病死や老衰による死亡は、原則として告知義務の対象外です。
もう一つの誤解は、「除霊を行えば、すぐに家賃を通常に戻せる」というものです。 除霊は、あくまで「問題解決のための一つの手段」であり、それだけで家賃を通常に戻せるわけではありません。 告知義務や心理的瑕疵の問題は、依然として残る可能性があります。
また、「事故物件は、必ず安くしなければならない」というものでもありません。 告知義務を履行し、借り手の理解を得られれば、必ずしも家賃を大幅に下げる必要はありません。 ただし、物件の状況や、借り手の心理的な影響などを考慮して、家賃を設定する必要があります。
事故物件の家賃設定や、告知の方法について、いくつか実務的なアドバイスをします。
具体例として、過去に自殺があった物件で、除霊を行った後、家賃を通常に戻す場合の対応を考えてみましょう。
まず、告知義務があるかどうかを確認します。 告知義務がある場合は、契約書に、自殺があったこと、その後の除霊の実施、および、その効果について明記します。 家賃は、周辺の相場と比較しつつ、借り手の心理的な影響を考慮して、決定します。 必要であれば、家賃を少しだけ下げる、または、礼金や仲介手数料を減額するなどの工夫も考えられます。
以下のような場合は、必ず専門家(弁護士、不動産鑑定士など)に相談しましょう。
専門家に相談することで、法的リスクを回避し、適切な対応をとることができます。 また、借り手とのトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。
事故物件に関する問題は、複雑で、様々な要素が絡み合っています。 専門家の協力を得ながら、慎重かつ適切な対応をすることが重要です。
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