越境問題って何?基礎知識をわかりやすく解説
「越境」とは、自分の土地の境界線を越えて、建物や工作物(フェンスなど)が隣の土地に入り込んでいる状態のことです。今回のケースでは、隣の家のフェンスがあなたの購入した土地に一部入り込んでいる状況ですね。
不動産の売買においては、この越境問題は非常に重要な問題となります。なぜなら、将来的に隣家との間でトラブルが発生する可能性があるからです。例えば、フェンスの撤去や修繕を巡って争いになることも考えられます。
今回のケースでは、購入した土地に越境しているフェンスがあるため、この問題を解決してから決済(最終的なお金のやり取り)を行う必要があります。
今回のケースへの直接的な回答:まずは何をすべき?
まず、落ち着いて以下のステップで対応を進めましょう。
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不動産会社への詳細な状況確認:
担当者に状況を詳しく説明し、なぜ「大丈夫」と言われたのか、その根拠を確認しましょう。 -
売主との協議:
売主に越境の事実を伝え、どのように対応するのか、具体的な解決策について話し合いましょう。 -
専門家への相談:
弁護士や土地家屋調査士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
売主との協議では、以下の選択肢が考えられます。
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フェンスの撤去または是正:
隣家にフェンスの撤去または適切な位置への移動を求める。 -
越境部分の買い取り:
越境している部分の土地を隣家から買い取る。 -
賃貸借契約の締結:
越境部分について、隣家と賃貸借契約を結び、使用料を支払う。 -
売買契約の解除:
問題が解決しない場合、売買契約を白紙に戻す(契約解除)ことを検討する。
関係する法律や制度:知っておくべきこと
今回のケースに関係する主な法律は以下の通りです。
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民法:
土地の所有権や境界線の規定、越境に関する規定などが定められています。 -
不動産登記法:
土地の境界線や所有権を明確にするための登記に関する規定があります。
また、以下の制度も関係してきます。
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筆界特定制度:
法務局が土地の筆界(公的な境界線)を特定する制度です。
今回のケースでは、民法の規定に基づいて、売主に対して越境部分の是正を求めることができます。
誤解されがちなポイント:注意すべきこと
越境問題でよくある誤解を整理しておきましょう。
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「大丈夫」という言葉の安易な受け入れ:
不動産会社の「大丈夫」という言葉を鵜呑みにせず、その根拠や具体的な対応策を確認することが重要です。 -
越境している期間:
越境している期間が長いほど、権利関係が複雑になる可能性があります。 -
隣家の主張:
隣家が越境を当然のこととして主張する場合もあります。
これらの誤解を避けるためにも、専門家への相談や、売主との十分な話し合いが必要です。
実務的なアドバイス:具体的な進め方
具体的な対応の進め方について、ステップごとに解説します。
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事実確認と証拠の確保:
越境の状況を写真や動画で記録し、不動産会社や売主とのやり取りを記録しておきましょう。 -
売主との交渉:
売主に対して、越境の事実を伝え、解決策について話し合いましょう。
売主が対応を拒否する場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討することも視野に入れましょう。 -
隣家との協議:
売主が対応する場合、隣家との協議に立ち会い、解決策について話し合いましょう。 -
契約変更または解除:
解決策が合意に至らない場合、売買契約の内容を変更するか、契約を解除することを検討しましょう。
売買契約を解除する場合、内金が返還されるかどうかは、契約内容によります。契約書をよく確認し、弁護士に相談しましょう。
専門家に相談すべき場合:どんな時に頼るべき?
以下のような場合は、専門家への相談を強くお勧めします。
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売主との交渉がうまくいかない場合:
弁護士に相談し、法的手段を検討しましょう。 -
隣家との間でトラブルが発生した場合:
弁護士に相談し、適切な対応策をアドバイスしてもらいましょう。 -
境界線が不明確な場合:
土地家屋調査士に相談し、境界確定の手続きを行いましょう。 -
契約解除を検討する場合:
弁護士に相談し、契約書の内容や法的リスクについて確認しましょう。
専門家は、あなたの権利を守り、問題を円滑に解決するための強力なサポートとなります。
まとめ:今回の重要ポイントのおさらい
今回のケースでは、隣家のフェンス越境という問題が発生しています。
この問題を解決するためには、以下の点が重要です。
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事実確認と証拠の確保:
越境の状況を記録し、関係者とのやり取りを記録しておきましょう。 -
売主との協議:
売主に対して、越境の事実を伝え、解決策について話し合いましょう。 -
専門家への相談:
弁護士や土地家屋調査士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。 -
契約内容の確認:
売買契約書の内容をよく確認し、契約解除に関する条項を確認しましょう。
これらのステップを踏むことで、安心して不動産取引を進めることができます。
焦らず、冷静に、問題解決に向けて取り組んでいきましょう。

