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隣地越境配管!中古住宅購入後、隣地新築で発覚した越境ガス管・水道管の対処法

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隣地越境しているガス管と水道管の修繕費用は、私が負担しなければならないのでしょうか?また、どこに相談すれば良いのか分かりません。
土地の境界線(※境界標(境界を示す標識)で確認できます。)を越えて、隣地の土地にガス管や水道管などの工作物が設置されている状態を「隣地越境」といいます。 これは、民法上の「地役権」(※他人の土地を利用する権利)や「所有権の侵害」の問題に関連してきます。 今回のケースでは、ガス管や水道管が隣接地(アパートの土地)に越境していることが問題となっています。 この状態は、所有者であるあなたにとって、必ずしも不利な状況とは限りません。
越境配管の修繕費用負担は、誰が越境配管を設置したか、そしてその設置について隣地所有者との間でどのような合意があったかによって大きく異なります。 17年前の中古住宅購入時に、越境配管の存在を知っていたかどうかも重要です。 もし、あなたが越境配管の存在を知らず、かつ、その設置に合意していなければ、修繕費用を負担する義務はありません。 逆に、あなたが設置に関与していたり、知っていた上で購入していた場合は、負担を求められる可能性があります。
この問題は、民法(※私人間の権利義務を定めた法律)が大きく関わってきます。 具体的には、所有権の侵害、地役権の有無などが争点となります。 また、ガス事業法や水道法といった関連法規も考慮する必要があります。 これらの法律は専門的な知識が必要なため、専門家への相談が不可欠です。
「隣地が工事をするから、越境配管の修繕も一緒にやってほしい」と、新築住宅の建設会社やアパートの大家さんから言われる可能性があります。しかし、あくまで越境配管の設置責任は、その設置者にあることを理解しておくべきです。 あなたが設置者でない限り、修繕費用を負担する義務はありません。
まず、ガス会社と水道会社に、越境配管の正確な位置と状況を調査してもらいましょう。 その上で、以前の家の家主やアパートの大家さん、そして建設会社と話し合い、越境配管の設置経緯を明らかにする必要があります。 必要に応じて、土地家屋調査士(※土地や建物の境界などを調査する専門家)に境界の確認を依頼することも有効です。 記録が残っていなければ、状況証拠から判断せざるを得ない場合もあります。
この問題は、法律や専門知識が深く関わってくるため、弁護士や不動産鑑定士、土地家屋調査士などの専門家への相談が強く推奨されます。 専門家は、状況を正確に判断し、適切な対応策をアドバイスしてくれます。 自分で判断して行動すると、かえって不利な状況に陥る可能性もあるため、専門家の力を借りることが重要です。
隣地越境配管の問題は、誰が設置し、誰が責任を負うのかを明確にすることが重要です。 専門家への相談により、あなたの権利と義務を明確にし、適切な解決策を見つけることができます。 放置すると、費用負担やトラブルに発展する可能性があるため、早めの対応が求められます。 ガス会社、水道会社、そして専門家への相談を積極的に行いましょう。
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