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隣家からの土地購入申し出…不動産業者による価格操作?相続後の土地売却で注意すべき点

【背景】
* 母が他界し、母名義の土地(55坪と45坪の2区画、合計100坪、3面道路の角地)を相続しました。
* 生前より隣家がその土地の購入を希望しており、母も承諾していました。
* 朽ちた家と庭がある状態です。
* 当方の路線価は9万円/坪です。近隣の類似地は坪39万円で取引されています。

【悩み】
隣家から不動産仲介業者を介して土地の購入申し出がありましたが、提示価格が低すぎるように感じます。仲介業者の対応にも疑問を感じています。本当に適正な価格で取引してもらえるのか、不安です。また、「知人取引価格」の意味や、仲介業者の利益構造もよく分かりません。

仲介業者の対応に不審な点があり、再交渉が必要です。

相続後の土地売却における注意点と不動産業者との交渉術

#### 土地売買の基礎知識:路線価と時価

まず、土地の価格を決める上で重要な「路線価」と「時価」について理解しましょう。路線価とは、国税庁が毎年発表する土地の評価額(公示価格)の一種で、主に相続税や贈与税の計算に使われます。一方、時価は、実際に市場で取引される価格で、路線価とは必ずしも一致しません。今回のケースでは、路線価は9万円/坪ですが、近隣の類似地の売値は39万円/坪と、大きな差があります。これは、立地条件や土地の状況(建物の有無など)によって価格が大きく変動するためです。

#### 今回のケースへの直接的な回答:提示価格の妥当性

仲介業者が提示した100坪1900万円(坪19万円)という価格は、近隣の取引価格や路線価と比較して低いと言えます。特に、3面道路の角地という好立地であることを考慮すると、さらに低すぎます。

#### 関係する法律や制度:宅地建物取引業法

不動産取引は「宅地建物取引業法」によって規制されています。この法律では、仲介業者は売主と買主の双方に対して誠実に対応し、公正な取引を行う義務があります。今回の仲介業者の対応には、この義務に反する可能性があります。

#### 誤解されがちなポイント:知人取引価格とは?

「知人取引価格」とは、仲介業者と特別な関係にある者同士で行われる取引価格のことです。通常よりも低い価格で取引されることが多く、今回のケースでは、仲介業者が意図的に低い価格を提示している可能性があります。

#### 実務的なアドバイス:交渉を進めるためのポイント

* **複数の不動産業者に査定を依頼する**: 複数の業者から査定価格を提示してもらうことで、適正価格を把握できます。
* **売却を急がない**: 早急に売却する必要がないのであれば、より良い条件で売却できるまで待つことができます。
* **専門家の意見を聞く**: 不安な場合は、弁護士や不動産鑑定士に相談しましょう。
* **交渉記録を残す**: 交渉の内容は、メールや書面で記録しておきましょう。
* **契約書をよく読む**: 契約書に記載されている内容をよく理解し、不明な点は質問しましょう。

#### 専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースでは、仲介業者の対応に不審な点があるため、弁護士や不動産鑑定士に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、適正な価格で土地を売却できる可能性が高まります。

#### まとめ:適正な価格で売却するために

相続後の土地売却は、複雑な手続きと交渉が必要になります。今回のケースのように、仲介業者からの提示価格が低いと感じたり、対応に疑問を感じたりする場合は、専門家の意見を聞きながら慎重に進めることが大切です。焦らず、適正な価格で売却できるよう、しっかりと準備を進めましょう。 複数の業者から査定を取り、冷静に判断することが重要です。

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