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隣家の空き地と巨大な桐の木!所有者特定と対応策を徹底解説

【背景】
・我が家の隣に長年空き地があります。
・その空き地に生えている桐の木が大きくなりすぎて、我が家の屋根に枝が覆いかぶさるようになりました。
・台風などで枝が折れて、家や人に被害が及ぶ可能性も心配です。
・そのため、土地の所有者と連絡を取り、対応を相談したいと考えています。

【悩み】
隣地の所有者が誰なのか分からず、連絡する方法が分かりません。どのようにして所有者特定し、連絡を取ればいいのでしょうか?また、桐の木の枝の処理については、どのように交渉すれば良いのでしょうか?

登記簿(不動産登記簿)で所有者を確認し、市区町村役場を通じて連絡を取るのが確実です。

土地の所有者を知るための方法

土地の所有者を知るには、主に以下の方法があります。

1.不動産登記簿の閲覧

土地の所有者を調べる最も確実な方法は、法務局で閲覧できる**不動産登記簿(不動産登記簿謄本)**を確認することです。(不動産登記簿謄本:土地や建物の所有者、権利関係などが記載された公的な書類) 登記簿には、その土地の所有者の氏名や住所が記載されています。 法務局の窓口で申請するか、オンラインで申請することも可能です。 ただし、閲覧には手数料が必要です。 土地の所在地(住所)が分かれば、誰でも閲覧できます。

2.市区町村役場への問い合わせ

市区町村役場には、土地に関する情報が保存されている場合があります。 固定資産税の課税台帳などから、所有者の情報を得られる可能性があります。 ただし、個人情報の保護の観点から、全ての情報を教えてもらえるとは限りません。 まずは、土地の所在地を伝え、所有者に関する情報を尋ねてみましょう。

3.近隣住民への聞き込み

近隣住民の方々に、空き地の所有者について尋ねてみるのも有効な手段です。 長年その地域に住んでいる方であれば、所有者を知っている可能性があります。 ただし、プライバシーに配慮し、慎重に聞き込みを行うことが大切です。

今回のケースへの対応

あなたのケースでは、まず登記簿で所有者を確認し、市区町村役場を通じて連絡を取るのが最も確実です。 役場では、所有者への連絡方法を案内してくれるでしょう。

民法上の権利と義務

民法では、隣地からの越境(土地の境界を越えて伸びている状態)について規定があります。 あなたの家の屋根にまで伸びている桐の木の枝は、**越境枝(えつきえだ)**に該当する可能性があります。 所有者は、越境枝を剪定する義務を負います。 あなたが勝手に剪定すると、損害賠償請求される可能性もあるので注意が必要です。

誤解されがちなポイント:勝手に剪定しないこと

越境枝であっても、勝手に剪定してはいけません。 所有者の承諾を得ずに剪定すると、不法行為(民法709条)となり、損害賠償責任を負う可能性があります。 必ず所有者と連絡を取り、合意の上で対応しましょう。

実務的なアドバイス:連絡方法と交渉

所有者と連絡が取れたら、丁寧に現状を説明し、枝の剪定について相談しましょう。 写真や動画を証拠として提示すると、よりスムーズに話が進む可能性があります。 交渉が難航する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。

専門家に相談すべき場合

交渉が難航したり、所有者と連絡が取れない場合、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスと、必要であれば法的措置(訴訟など)の手続きを支援してくれます。

まとめ

隣家の空き地の所有者特定には、不動産登記簿の閲覧や市区町村役場への問い合わせが有効です。 越境枝については、勝手に剪定せず、所有者と連絡を取り、合意の上で対応することが重要です。 交渉が困難な場合は、専門家の力を借りましょう。 早めの対応が、トラブルを回避する鍵となります。

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