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離婚後、共有マンションの共有物分割請求!元妻の主張に勝てる?弁護士対応と裁判リスクを徹底解説
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック* 10年前に夫と元妻が共同名義でマンションを購入し、住宅金融公庫から融資を受けました。
* 5年前に離婚しましたが、マンションの権利や債務については話し合いませんでした。
* 離婚後、夫が単独でマンションに住み続け、住宅ローンと固定資産税を支払ってきました。
* 最近、元妻の弁護士から共有物分割の通知書が届きました。
【悩み】
離婚後も夫がマンションのローンを払い続けてきたにも関わらず、元妻が共有持分(所有権の半分)を主張し、これまで支払ってきた費用を無視して、自分の名前を連帯債務者から外すことを求めています。裁判になったらどうなるのか、勝てるのか不安です。
共有物分割とは、複数の者が共有する不動産(このケースではマンション)を、各共有者の持分に応じて分割したり、売却して代金を分割したりする手続きです(民法251条)。 共有関係にある者が、その共有関係を解消したい場合に用いられます。 今回のケースでは、元妻が夫との共有関係を解消し、自分の持分を主張しています。
元妻の主張は、必ずしも認められるとは限りません。夫が離婚後も単独でマンションに住み、ローンを返済してきた事実、そしてその返済額がマンションの賃料などを上回っている点を主張することで、一定の反論は可能です。 裁判では、これまでのローン返済額や固定資産税の支払いを考慮した上で、公正な分割方法が検討されます。 完全に元妻の主張が通る可能性は低いと考えられますが、裁判での争いになる可能性は高いです。
* **民法251条(共有物の分割)**: 共有物の分割に関する規定が定められています。
* **民法249条(共有者の権利義務)**: 共有者の権利義務について規定されています。
* **住宅金融支援機構法**: 住宅金融公庫からの融資に関する法律です。
* **「支払いを5年も怠っていた」という元妻の主張**: 夫は離婚後もローンを返済し続けています。これは「支払いを怠っていた」とは言い切れません。
* **「今まで支払ってきた分は棒引き」という主張**: これは、裁判で争われるべき点です。裁判所は、公平な分割方法を決定するために、これまでのローン返済額や固定資産税の支払いを考慮します。
* **単独占有による利益**: 元妻は、夫が単独で占有使用していることで利益を得ていると主張していますが、これはローン返済額や固定資産税の支払いを考慮すると、必ずしもそうとは限りません。
弁護士に依頼し、元妻の弁護士と交渉することが重要です。 交渉においては、以下の点を主張すべきです。
* 離婚後も夫が単独でローンを返済し続けてきたこと。
* 返済額がマンションの賃料などを上回っていること。
* 元妻との連絡が取れなかったこと。
* 公平な分割方法を求めること。
具体的には、これまでのローン返済明細書、固定資産税の領収書などの証拠を提示し、元妻の主張の不当性を訴える必要があります。
このケースは、法律的な知識と交渉力が必要となるため、弁護士に相談することが強く推奨されます。 弁護士は、証拠を収集し、交渉や裁判を支援することで、夫の権利を守ります。 特に、裁判になった場合、弁護士の専門的な知識と経験は不可欠です。
元妻からの共有物分割請求は、必ずしも元妻の主張が通るとは限りません。 これまでのローン返済や固定資産税の支払いを証拠として示し、弁護士を通じて交渉することで、より有利な条件で解決できる可能性があります。 早急に弁護士に相談し、適切な対応を取ることを強くお勧めします。 裁判になる可能性も考慮し、弁護士と綿密に連携することで、最善の結果を目指しましょう。
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