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離婚後の持ち家問題:残債、売却、ローン組み直し…最適な選択肢とは?

質問の概要

【背景】

  • 持ち家に家族と住んでいるが、近々離婚することになった。
  • 住宅ローンは質問者が引き継ぐ予定。
  • できれば引っ越したいと考えている。
  • 残りの住宅ローン残高は約2900万円。
  • 近隣の築年数が同じ住宅の売出し価格は2100万円。
  • 残債(ローンが売却価格を上回る金額)が発生することは覚悟している。

【悩み】

  • 住宅を売却し、残債をローンで組み直すことは可能か知りたい。
  • 現金で残債を用意することは不可能。
  • 住宅には銀行の抵当権(住宅ローンを借りる際に設定される担保)が設定されており、売却の許可が得られるか不安。
  • 他に担保にできるものはない。
  • 祖母名義の実家を頼ることを考えているが、それが有効な手段かどうかわからない。

住宅売却とローン組み直しは可能ですが、専門家への相談と慎重な計画が必要です。

住宅ローンの残債問題:まずは基礎知識から

住宅ローンの残債問題は、離婚や不動産売却の際に多くの方が直面する複雑な問題です。まず、基本的な知識から整理していきましょう。

住宅ローンとは

住宅ローンは、住宅を購入する際に金融機関から借り入れるお金のことです。このお金を借りる代わりに、購入した住宅を担保(万が一返済できなくなった場合に、金融機関がお金を取り戻せるようにする手段)として提供します。

抵当権とは

抵当権は、住宅ローンを借りる際に金融機関が設定する権利です。万が一、ローンの返済が滞った場合、金融機関はこの抵当権に基づいて、住宅を競売(裁判所を通じて売却すること)し、未払い分のローンを回収することができます。

残債とは

住宅ローン残債とは、住宅ローンの借り入れ総額から、これまでに返済した金額を差し引いた、まだ返済しなければならない金額のことです。

アンダーローンとオーバーローン

住宅の売却価格よりも住宅ローンの残債が少ない状態を「アンダーローン」、多い状態を「オーバーローン」といいます。今回のケースでは、売却してもローンを完済できない「オーバーローン」の状態になる可能性が高いです。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、住宅を売却し、残債をローンで組み直すことは、理論的には可能です。しかし、いくつかのハードルがあります。

売却の可能性

住宅に抵当権が設定されている場合、通常は金融機関の許可なしに売却することはできません。しかし、売却代金でローンの残債を完済できる場合は、金融機関は売却を許可することが一般的です。今回のケースのように、売却代金だけではローンを完済できない場合は、金融機関との交渉が必要になります。

ローン組み直しの可能性

残債をローンで組み直すためには、新たに融資を受ける必要があります。金融機関は、ローンの審査を行います。審査では、収入、信用情報、担保となる資産などが評価されます。今回のケースでは、担保となる資産がないため、審査が厳しくなる可能性があります。

関係する法律や制度

今回のケースで特に関係する法律や制度はありませんが、いくつか注意すべき点があります。

離婚協議

離婚の際には、財産分与について話し合う必要があります。住宅ローンの残債も財産分与の対象となる可能性があります。離婚協議の中で、住宅ローンの負担や、住宅の売却、ローンの組み直しについて合意しておくことが重要です。

連帯保証

住宅ローンに連帯保証人がいる場合、万が一返済が滞った場合、連帯保証人は返済義務を負います。離婚後も連帯保証の関係が続く場合があるため、注意が必要です。

誤解されがちなポイントの整理

多くの人が誤解しやすいポイントを整理しておきましょう。

「抵当権があるから売れない」という誤解

抵当権は、売却を「不可能にする」ものではありません。売却するためには、金融機関の許可が必要になる場合があります。売却代金でローンの残債を完済できない場合でも、金融機関との交渉次第で売却できる可能性があります。

「ローンを組み直すのは不可能」という誤解

ローンの組み直しは、状況によっては可能です。ただし、金融機関の審査に通ることが条件となります。収入や信用情報、担保の有無などが審査の際に重要になります。

「残債は絶対に払わなければならない」という誤解

残債を現金で用意できない場合でも、いくつかの選択肢があります。例えば、親族からの援助、新たなローンの組み直し、任意売却(金融機関の合意を得て、通常の市場価格で売却すること)などです。

実務的なアドバイスと具体例

具体的な行動に移る前に、いくつかのポイントを考慮しましょう。

1. 金融機関との交渉

まずは、住宅ローンを借りている金融機関に相談し、現状を説明しましょう。売却の許可を得るため、残債をどのように返済するのか、具体的な計画を提示することが重要です。任意売却や、残債を分割で支払うなどの方法を提案できるかもしれません。

2. 不動産会社への相談

不動産会社に相談し、現在の住宅の査定価格を把握しましょう。売却価格の見込みと、売却にかかる費用(仲介手数料など)を確認します。オーバーローンの場合、売却が難しいケースもありますが、不動産会社は、任意売却のサポートをしてくれることもあります。

3. 専門家への相談

弁護士やファイナンシャルプランナーなど、専門家への相談も検討しましょう。離婚に関する法的な問題や、住宅ローンに関するアドバイス、資金計画について、専門的な知識と経験に基づいたアドバイスを得ることができます。

4. 親族との協力

祖母名義の実家を担保に提供してもらうことが可能であれば、ローンの審査が通りやすくなる可能性があります。ただし、親族との間で、十分な話し合いと合意が必要です。また、担保提供に伴うリスク(万が一ローンの返済が滞った場合、実家が競売にかけられる可能性があるなど)についても、理解しておく必要があります。

具体例

例えば、売却価格が2100万円、ローンの残債が2900万円の場合、800万円の残債が発生します。この800万円を、親族からの援助、新たなローン、分割払いなどで返済する方法を検討することになります。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下の場合は、専門家への相談を強くおすすめします。

  • 離婚協議が複雑な場合:弁護士に相談し、財産分与や、住宅ローンの負担について、法的なアドバイスを受けましょう。
  • 金融機関との交渉が難航している場合:弁護士や、不動産売買に詳しい専門家に相談し、交渉をサポートしてもらいましょう。
  • 資金計画に不安がある場合:ファイナンシャルプランナーに相談し、無理のない資金計画を立ててもらいましょう。
  • 親族との間でトラブルが発生しそうな場合:弁護士に相談し、法的な観点から、トラブルを未然に防ぎましょう。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースでは、住宅の売却とローンの組み直しは、いくつかのハードルを乗り越えれば、実現可能な選択肢です。しかし、以下の点に注意が必要です。

  • 金融機関との交渉を積極的に行い、売却の許可を得る、または、返済計画について相談する。
  • 不動産会社に相談し、売却価格の見積もりと、売却にかかる費用を確認する。
  • 弁護士やファイナンシャルプランナーなど、専門家への相談を検討する。
  • 親族との協力が必要な場合は、十分な話し合いと合意を行う。

離婚後の生活は、様々な問題が複雑に絡み合っています。一人で抱え込まず、専門家や信頼できる人に相談し、最適な解決策を見つけてください。

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