
- Q&A
離婚後10年、祖父母の老朽化した家の相続と管理責任:ひとりっ子の母と私の関係
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
祖父母の家の相続権や管理責任が、私にあるのかどうか知りたいです。母はひとりっ子なので、私に相続権が及ぶのか、また、家の管理や取り壊しといった責任を負うことになるのか不安です。戸籍上、母とは別世帯なので、相続に関係ないのではと考えています。
相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産が相続人に引き継がれることです。(※2)民法では、相続人は、配偶者と子孫が優先されます。今回のケースでは、祖父母が亡くなった場合、その相続人は母(ひとりっ子)となります。 戸籍が別であっても、血縁関係があれば相続権は発生します。
祖父母が存命中は、所有権は祖父母にあります。しかし、祖父母が認知症になり判断能力が不十分な状態であれば、母が祖父母の財産を管理する法的責任を負います。これは、成年後見制度(※3)の適用を検討する必要があるかもしれません。 母が「家をあげる」と言っても、祖父母が存命中は、所有権の移転はできません。祖父母が亡くなってから、母が相続し、その後母からあなたに贈与(※4)されるという流れになります。
* **民法**: 相続に関する基本的なルールが定められています。特に、相続人の順位や相続分の割合などが重要になります。
* **成年後見制度**: 判断能力が不十分な人の財産管理や身上保護を行う制度です。祖父母の状況によっては、家庭裁判所に申し立て、成年後見人を選任する必要があります。
* **戸籍が別だから相続関係がないわけではない**: 血縁関係があれば、戸籍が別であっても相続権は発生します。
* **「あげる」という言葉だけで所有権が移転するわけではない**: 所有権の移転には、正式な手続きが必要です。贈与契約(※4)を結ぶ必要があります。
* **管理責任は所有権と必ずしも一致しない**: 所有者が判断能力が不十分な場合、他の者が管理責任を負うことになります。
まずは、母の状況を詳しく確認しましょう。祖父母の財産管理について、母が適切に対応できているか、成年後見制度の利用が必要かどうかを検討する必要があります。必要であれば、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、適切な手続きを進めることをお勧めします。 また、老朽化した家の維持管理や解体費用についても、早急に検討すべきです。放置すると、さらに費用がかさむ可能性があります。
* 母が祖父母の財産管理に困難を感じている場合
* 成年後見制度の利用を検討する場合
* 老朽化した家の解体や売却に関する手続きを進める場合
* 相続に関する手続き全般について不安がある場合
弁護士や司法書士は、相続や成年後見制度に精通しており、適切なアドバイスと手続きのサポートをしてくれます。専門家の力を借りることで、トラブルを回避し、スムーズに問題解決を進めることができます。
祖父母の家の相続権は母にあります。しかし、祖父母の認知症により、母には財産管理の責任があります。母からあなたへの家の贈与は、祖父母が亡くなってからになります。戸籍が別であっても血縁関係があれば相続は発生します。老朽化した家の管理や解体については、早急に専門家と相談し、適切な対応を検討することが重要です。
(※1) 旗竿地:道路に面した細長い土地の先端に建物が建っている土地のこと。
(※2) 相続:法律によって定められた、被相続人(亡くなった人)の財産が相続人(法律で定められた権利のある人)に引き継がれる制度。
(※3) 成年後見制度:判断能力が不十分な人を保護し、その財産を管理する制度。
(※4) 贈与:財産を無償で譲渡すること。贈与契約は、贈与する意思表示と受贈する意思表示の合致によって成立します。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック