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離婚後5年9ヶ月経過、元夫名義の自宅の名義変更と相続時の名義変更手続き

【背景】
離婚して5年と9ヶ月が経過しました。しかし、自宅の名義は元夫のままです。父が亡くなり土地が相続されることになり、相続手続きの際に自宅の名義も私に変更したいと考えています。

【悩み】
自宅の名義変更手続きの方法が分かりません。相続手続きと同時に行うことは可能でしょうか?どのような手続きが必要で、どこに相談すれば良いのか教えてください。

協議離婚後、不動産の名義変更には、所有権移転登記(登記簿に所有者情報を書き換える手続き)が必要です。相続と同時に行えます。

離婚後の不動産名義変更手続き

所有権移転登記の基礎知識

不動産の名義変更は、法務局(登記所)で行う「所有権移転登記」という手続きです。これは、登記簿(不動産の所有者や権利関係を記録した公的な帳簿)に所有者を変更することを意味します。 この手続きには、所有権を移転する意思表示と、必要な書類の提出が必要です。 所有権移転登記は、不動産の売買、相続、贈与など様々な場面で行われます。

今回のケースへの回答

質問者様の場合、離婚時に自宅の名義変更がなされなかったため、現在も元夫が所有者となっています。 名義変更するには、元夫との間で合意の上、所有権移転登記を行う必要があります。 具体的には、売買契約書(売買の条件を記載した契約書)のような合意書を作成し、これを元に登記手続きを進めます。 相続手続きと同時に行うことも可能です。 相続登記と同時に行うことで、一度の手続きで済ませることができ、費用や手間を削減できます。

関係する法律:民法

不動産の所有権移転は、民法(私人間の権利義務を定めた法律)によって規定されています。 特に、所有権の移転には、当事者間の合意と、登記手続きが不可欠です。 離婚協議書に名義変更に関する事項が記載されている場合、それを根拠に手続きを進めることができます。

誤解されがちなポイント:離婚協議書と登記

離婚協議書に「自宅の名義を妻に変更する」といった記載があったとしても、それはあくまで合意であり、所有権移転登記が完了するまでは、法的に名義変更は完了していません。 登記手続きが完了することで、初めて法的に名義変更が確定します。

実務的なアドバイスと具体例

1. **元夫との合意形成:** まず、元夫と話し合い、自宅の名義変更について合意を得る必要があります。 合意が得られない場合は、調停や裁判などの法的措置が必要となる可能性があります。
2. **司法書士への依頼:** 所有権移転登記は、専門知識が必要な手続きです。司法書士(法律に関する専門家)に依頼することで、スムーズかつ確実に手続きを進めることができます。
3. **必要な書類の準備:** 印鑑証明書、住民票、固定資産税評価証明書、土地・建物の登記簿謄本など、多くの書類が必要となります。司法書士がサポートしてくれます。
4. **費用:** 登記費用、司法書士への報酬などがかかります。

専門家に相談すべき場合

元夫との合意が得られない場合、または手続きに不安がある場合は、司法書士や弁護士(法律に関する専門家)に相談することをお勧めします。 専門家は、状況に応じた適切なアドバイスとサポートを提供してくれます。

まとめ

離婚後の不動産名義変更は、所有権移転登記という手続きが必要です。元夫との合意が不可欠であり、司法書士への依頼がスムーズな手続きを進める上で非常に有効です。相続手続きと同時に行うことも可能ですが、専門家のサポートを得ながら進めることを強くお勧めします。 不明な点があれば、早めに専門家に相談しましょう。

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