離婚調停の陳述書、何を書けばいい? 離婚を決意したあなたのための書き方ガイド
【背景】
- 夫からの離婚の申し出を受け、話し合いの結果、離婚することに合意。
- 住宅ローン、養育費などの条件がまとまらず、離婚届に署名できない状況。
- 離婚調停を申し立てる予定。
【悩み】
- 離婚調停で提出する陳述書に何を書けばよいか分からない。
- 相手への悪口を書くことに抵抗がある。
- 養育費、住宅ローンの問題、扶養的慰謝料、親からの借金など、調停で何をどのように主張すればよいか迷っている。
陳述書では、離婚に至った経緯と、養育費や財産分与に関する希望を具体的に記載しましょう。感情的な表現は避け、客観的な事実を中心に、誠意をもって書くことが大切です。
離婚調停における陳述書の役割と書き方の基本
テーマの基礎知識(定義や前提の説明)
離婚調停における陳述書は、裁判官に対して、あなたの主張や希望を伝えるための重要な書類です。陳述書は、単なる感情的な訴えではなく、客観的な事実に基づいた内容でなければなりません。具体的には、離婚に至った経緯、子供たちの養育に関する希望、財産分与に関する希望などを、具体的に記述します。
陳述書は、裁判官が調停を進める上での判断材料となり、あなたの主張を裏付ける証拠となる可能性もあります。そのため、正確かつ分かりやすく記述することが重要です。
今回のケースへの直接的な回答
今回のケースでは、陳述書には以下の点を盛り込むと良いでしょう。
- 離婚に至った経緯:夫との話し合いの経過、離婚を決意した具体的な理由などを、時系列に沿って説明します。
- 養育費に関する希望:子供の年齢、必要な養育費の見積もり、希望する養育費の金額などを具体的に記載します。養育費算定表を参考に、根拠となる金額を提示すると良いでしょう。
- 住宅ローンに関する問題:住宅ローンの現状、任意売却の検討状況、残債の支払いに関する希望などを説明します。
- 扶養的慰謝料と親からの借金:扶養的慰謝料を求める理由、親からの借金に関する希望を記載します。
- 今後の展望:離婚後の生活設計、子供たちの将来に対する希望などを伝えます。
陳述書は、あなたの気持ちを伝える大切な手段です。誠意をもって、丁寧に作成しましょう。
関係する法律や制度がある場合は明記
離婚調停に関係する法律や制度は多岐にわたりますが、特に重要なものとして、民法と家事事件手続法があります。
- 民法:離婚、親権、養育費、財産分与など、離婚に関する基本的なルールを定めています。
- 家事事件手続法:離婚調停の手続き、裁判所の役割などを定めています。
養育費については、養育費算定表が参考になります。これは、裁判官が養育費の金額を決定する際の目安となるもので、夫婦の収入や子供の人数、年齢などを考慮して金額を算出します。
また、養育費の支払いについては、公正証書を作成することで、万が一支払いが滞った場合に強制執行(裁判所を通じて給与や財産を差し押さえること)をすることができます。
誤解されがちなポイントの整理
離婚調停に関する誤解として、以下のようなものがあります。
- 陳述書は感情的に書くべき:陳述書は、感情的な表現を避け、客観的な事実を中心に記述することが重要です。
- 調停は必ず裁判になる:調停は、裁判官が間に入って話し合いを進める手続きであり、必ずしも裁判になるわけではありません。合意に至れば、調停調書が作成され、離婚が成立します。
- 弁護士に依頼しないと不利になる:弁護士に依頼することは、法的な知識や交渉力を得る上で有利ですが、必ずしも必須ではありません。ご自身で調停に臨むことも可能です。
実務的なアドバイスや具体例の紹介
陳述書を作成する際の具体的なアドバイスです。
- 事実を正確に記載する:嘘や誇張はせず、事実に基づいた内容を記述しましょう。
- 時系列に沿って説明する:離婚に至った経緯や、それぞれの問題について、時系列に沿って説明すると、裁判官が理解しやすくなります。
- 証拠を添付する:証拠となる資料(例:養育費算定表、ローンの契約書など)を添付することで、あなたの主張を裏付けることができます。
- 具体的な希望を提示する:養育費の金額、財産分与の方法など、具体的な希望を明確に示しましょう。
- 簡潔で分かりやすい文章を心がける:専門用語を避け、誰にでも理解できるような平易な言葉で記述しましょう。
例えば、養育費について記述する場合、以下のように書くことができます。
「子供2人(〇歳と〇歳)の養育費として、月額6万円を希望します。これは、養育費算定表を参考に、夫の収入と子供の年齢を考慮して算出した金額です。この金額には、子供たちの生活費、教育費、医療費などが含まれます。」
住宅ローンについて記述する場合、以下のように書くことができます。
「現在、住宅ローンが残っており、月々9万円の支払いがあります。夫は、このローンの支払いを拒否しており、私は経済的に支払いが困難な状況です。そのため、任意売却を検討していますが、残債が発生する可能性があります。この残債についても、夫と協議し、適切な解決策を見出したいと考えています。」
専門家に相談すべき場合とその理由
以下のような場合は、専門家(弁護士など)に相談することをお勧めします。
- 複雑な問題がある場合:財産分与が高額であったり、複雑な事情が絡んでいる場合は、専門家のサポートが必要となることがあります。
- 相手との交渉が難航している場合:相手との話し合いがうまくいかない場合や、相手が法的な知識を持っている場合は、弁護士に交渉を依頼することで、有利に進めることができます。
- 精神的に負担が大きい場合:離婚に関する手続きは、精神的な負担が大きくなりがちです。専門家に相談することで、精神的なサポートを受けることができます。
弁護士に相談することで、法的なアドバイスを受けられるだけでなく、調停の準備や手続きをサポートしてもらうことができます。また、弁護士は、あなたの代わりに相手と交渉することもできます。
まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)
離婚調停の陳述書を作成するにあたって、以下の点を意識しましょう。
- 客観的な事実に基づいた内容で、感情的な表現は避ける
- 離婚に至った経緯、養育費、財産分与に関する希望を具体的に記述する
- 証拠となる資料を添付する
- 簡潔で分かりやすい文章を心がける
陳述書は、あなたの主張を伝えるための重要な手段です。誠意をもって、丁寧に作成しましょう。
また、状況に応じて、専門家(弁護士など)に相談することも検討しましょう。