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高年収妻と低年収夫の離婚!アパート4棟1億円と財産分与はどうなる?

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離婚した場合、夫の所有するアパート4棟を含む財産分与はどのように行われるのか知りたいです。ざっくりとした質問で申し訳ありません。
離婚の際に、夫婦で築いた財産をどのように分けるかを決めるのが「財産分与」です。 これは、民法(日本の法律)によって定められており、原則として夫婦の共有財産を2分の1ずつ分割します。 共有財産とは、結婚後夫婦で協力して築いた財産のことです。 夫の年収400万円や、妻の年収800万円は、婚姻期間中に得た収入なので、原則として共有財産に含まれます。 ただし、夫の収入が生活費に充てられていないという状況は、財産分与の際に考慮される可能性があります。
今回のケースでは、夫名義のアパート4棟(1億円)と、婚姻期間中の双方の収入が財産分与の対象となります。 単純に2分の1ずつ分割するならば、妻はアパート4棟の評価額の半分である5000万円と、婚姻期間中の収入の半分を受け取ることになります。 しかし、実際にはもう少し複雑です。
アパートの評価額は、不動産鑑定士による鑑定が必要となるでしょう。 1億円という数字はあくまで時価であり、実際の評価額は異なる可能性があります。 また、婚姻期間中の収入についても、正確な金額を算出し、それぞれの貢献度を考慮する必要があります。 例えば、妻が高収入であるため、生活費の大部分を妻が負担していたとすれば、その点も考慮される可能性があります。
夫が数年前から生活費を入れていないという点は、非常に重要なポイントです。 これは、夫が共有財産形成に十分に貢献していないと解釈される可能性があり、財産分与の割合に影響を与える可能性があります。 裁判所は、夫婦間の貢献度を考慮して、公平な分与を行うように判断します。
財産分与は、現金で分割することも、不動産を分割することも可能です。 アパート4棟をそのまま分割することは難しいので、売却して現金化し、その金額を2分の1ずつ分けることが現実的な方法です。 しかし、妻がアパートの所有を希望する場合は、夫に代金を支払うことで所有権を取得することもできます。
離婚と財産分与は複雑な手続きを伴います。 特に、高額な不動産が絡む場合は、弁護士に相談することを強くお勧めします。 弁護士は、財産分与の額を適切に算定し、交渉や裁判をサポートしてくれます。 スムーズな離婚を進めるためにも、専門家の力を借りることが重要です。
今回のケースでは、夫の生活費未払い、高額な不動産の所有など、複雑な要素が絡み合っています。 そのため、財産分与の額は、単純計算では割り出せません。 公平な解決のためには、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることが不可欠です。 専門家の助言を得ることで、ご自身の権利を守りながら、円滑な離婚手続きを進めることができるでしょう。 また、離婚後の生活設計についても、専門家と相談することで、より安心できる未来を築けるはずです。
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