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高齢の両親の相続対策:兄弟間での円満な遺産分割を実現するために

弟と二人兄弟で私が姉です。両親は90歳代で、母は痴呆症で施設に入所、父は病気で入院しており、毎日大変です。両親の近くに私夫婦が住んでいますが、7年ほど前に弟夫婦が両親と同居を始めました。両親にはかなりの不動産や預貯金があります。現状、兄弟仲は良い状態です。両親が亡くなった時の相続については、法的にもらえるものはもらいたいと考えています。(法的にもらえる範囲とは?)今後、どのようなアクションを起こせばよいのでしょうか。決して強欲なことは考えていませんが、今まで両親のそばでともに生活してきたので、権利のあるものは頂きたいと思っています。私の旦那は、「自分の気のすむようにすればいい」と言っています。よろしくお願いします。

【背景】
* 両親は90歳代で要介護状態。
* 母は痴呆症で施設に入所、父は病気で入院中。
* 質問者夫婦は両親の近くに居住。
* 弟夫婦は7年前から両親と同居。
* 両親には多くの不動産と預貯金がある。
* 兄弟仲は良好。

【悩み】
両親が亡くなった後の相続について、法的にもらえる範囲を知りたいです。また、今後どのような準備や行動をとれば良いのか不安です。

法定相続分の取得と円満な相続を目指しましょう。

相続の基礎知識:法定相続と遺言

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。日本の法律では、相続人の順位や相続分が定められています(民法)。これを法定相続といいます。

まず、相続人の範囲は、配偶者、子、父母、兄弟姉妹などです。 今回のケースでは、質問者様と弟さんが相続人となります。法定相続分は、相続人の数や関係によって変わります。例えば、配偶者と子が相続人の場合は、配偶者が2分の1、子が2分の1を相続します。配偶者と子がいない場合は、兄弟姉妹が相続人となり、均等に相続します。

遺言書があれば、その内容に従って相続が行われます。遺言書がない場合は、法定相続分に従って相続が行われます。遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言など、いくつかの種類があります。

今回のケースにおける相続:法定相続分の確認

両親に遺言がない場合、質問者様と弟さんは、法定相続人として、原則として均等に相続します。両親の財産が不動産と預貯金のみであれば、それぞれの財産の価値を評価し、2分の1ずつ分割することになります。

ただし、両親が、生前に弟さんに財産を贈与していたり、弟さんが両親の介護に多大な貢献をしていた場合は、その点を考慮して相続分を調整する可能性があります。これは、相続において「特別受益」や「寄与分」として扱われます。

相続に関する法律:民法

相続に関する法律は、主に民法で定められています。民法では、相続人の範囲、相続分、遺言の効力などについて詳しく規定されています。相続に関する紛争は、家庭裁判所や地方裁判所で解決されます。

相続における誤解:感情的な判断

相続は、感情的な問題と絡みやすいものです。しかし、相続は法律に基づいて行われるため、感情だけで判断することはできません。兄弟仲が良いからといって、必ずしも均等に相続されるとは限りません。また、一方的に「今までお世話になったから」という理由だけで、相続分を増減することもできません。

実務的なアドバイス:弁護士への相談

相続は複雑な手続きを伴うため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。弁護士に相談することで、自分の権利をしっかりと守りながら、円満な相続を進めることができます。特に、高額な財産がある場合や、相続人間で意見が合わない場合は、弁護士への相談を強くお勧めします。

専門家への相談:必要性とタイミング

両親が亡くなる前に、弁護士や税理士などの専門家に相談しておくことが重要です。相続税の申告や遺産分割協議など、事前に準備しておけば、相続手続きがスムーズに進みます。特に、不動産や預貯金など高額な財産がある場合、専門家のアドバイスは不可欠です。

まとめ:円満な相続に向けて

相続は、法律に基づいて行われる手続きであり、感情的な判断は避けるべきです。しかし、兄弟仲が良い状態を維持しながら、各自の権利を主張することも大切です。専門家への相談を早期に行い、円満な相続を目指しましょう。事前に準備することで、相続後のトラブルを最小限に抑え、両親の意思を尊重した相続を実現できます。

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