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高齢の母と姉の二世帯住宅:相続と現金化の方法、相続放棄の影響

【背景】
* 20数年前、親の土地に姉が二世帯住宅を建築。家の名義は姉の夫(義兄)です。
* 父が亡くなり、母が一人で暮らしています。姉家族は近隣の町に転居。
* 母が高齢になり、今後の土地の相続について相談がありました。私の相続分は現在4分の1、母が亡くなれば2分の1になります。
* 姉は以前、私の相続分を現金で渡すと言っていましたが、実際には貯金がなく、困っています。
* 姉は家を壊して土地を売却する予定はありません。
* 母は高齢で世話になっているため、自分の相続分を放棄すると言っています。
* 私は相続放棄するつもりはありません。

【悩み】
現金がない場合、どのように相続できるのか。母が相続放棄した場合、その分はどうなるのか。母が亡くなった場合、どうなるのか。土地の価格は路線価で決まるのかを知りたいです。

現金化は難しい可能性が高いですが、協議で解決を目指しましょう。

相続の基礎知識:遺産分割と相続放棄

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。今回のケースでは、土地が主な遺産となります。相続人は、通常、配偶者と子供です。 相続開始(被相続人が死亡した時点)から3ヶ月以内に、相続放棄の手続きを行うことができます。放棄すると、相続権そのものが消滅し、遺産を受け継ぐ権利も責任もなくなります。しかし、放棄した後の遺産は、他の相続人に分配されます。

今回のケースへの回答:現金化の難しさ

姉が土地に家を建てている現状では、現金化が容易ではありません。土地を売却するには、まず家を解体する必要があります。しかし、姉は売却を希望しておらず、解体費用も負担しなければなりません。そのため、あなたの相続分を現金で受け取るには、姉と話し合い、合意形成が不可欠です。

相続に関する法律:民法

日本の相続に関する法律は、民法(特に第900条以降)に規定されています。この法律では、相続人の権利と義務、遺産分割の方法などが定められています。特に、遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を話し合うこと)は重要です。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割の調停を申し立てることができます。

誤解されがちなポイント:路線価と土地価格

路線価とは、国税庁が毎年発表する土地の評価額です。これはあくまでも目安であり、実際の土地価格は、路線価を基に、立地条件や地積など様々な要素を考慮して決定されます。したがって、路線価だけで土地価格を正確に判断することはできません。不動産会社に査定を依頼する必要があります。

実務的なアドバイス:相続人同士の協議

まず、姉とじっくり話し合うことが重要です。あなたの気持ち、姉の事情、そして母の意向を丁寧に伝え、お互いの立場を理解し合う努力が必要です。現金化が難しい場合、あなたの相続分を土地の持分として受け取ることも検討しましょう。また、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、法的観点からのアドバイスを受けることも有効です。

専門家に相談すべき場合:協議がまとまらない時

相続問題は、感情的な問題が絡みやすく、複雑な手続きも伴います。相続人同士で話し合いがまとまらない場合、または法律的な知識が不足していると感じた場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家は、適切なアドバイスや手続きのサポートをしてくれます。

まとめ:冷静な話し合いと専門家の活用

今回のケースでは、現金化が容易ではないため、姉との話し合いが非常に重要です。冷静に現状を把握し、それぞれの立場を理解した上で、合意形成を目指しましょう。必要に応じて、弁護士や司法書士などの専門家の力を借りることも検討してください。相続問題は、早めの対応が重要です。放置すると、問題が複雑化し、解決が難しくなる可能性があります。

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