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高齢の父が経営するマンション会社、相続で弟が財産放棄を迫る!会社の資産相続はどうなる?

【背景】
* 父はマンション経営会社を20年間運営。土地と建物を会社に賃貸し、代表者としての給与も得ていました。
* 2年前に高齢のため、弟が会社代表を引き継ぎました。
* 父が亡くなり、弟から財産放棄を迫られています。
* 弟は父の定期預金を勝手に解約し、車を購入したようです。

【悩み】
父が亡くなった後、弟が相続に関して協力的ではなく、父の会社の資産の相続についてどのように対応すれば良いのか分かりません。会社の資産の相続について、どのような点に注意すれば良いのか知りたいです。

父の会社資産の相続は複雑です。弁護士に相談を。

マンション経営会社の相続:基礎知識

まず、相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれる制度です。今回のケースでは、お父様の財産が、相続人であるあなたと弟に相続されます。 お父様の財産には、個人名義の預金や不動産だけでなく、会社に関連する資産も含まれます。

会社は、お父様個人の所有物ではありません。法人格(※会社は個人とは別の人格として法律上認められています。)を持つ独立した存在です。そのため、会社の資産は、お父様の個人資産とは区別されます。ただし、お父様が会社に貸し出していた土地や建物、そして会社の利益の一部は、お父様の個人資産として相続の対象になります。

今回のケース:弟の対応と相続の実際

弟さんの対応は、相続において非常に問題です。勝手に預金を解約し、私的利用している行為は、相続財産の不正な処分にあたり、民事上の責任を問われる可能性があります。

お父様の会社に関する相続財産は、大きく分けて以下の3つになります。

  • 会社への貸付金:お父様が会社に貸し出していた資金(借入金)
  • 賃貸借契約に基づく賃料債権:会社から支払われる土地・建物の賃貸料
  • 会社の株式(場合によっては):お父様が会社に株式を保有していた場合、その株式の相続

これらの資産の価値を正確に把握し、相続手続きを進める必要があります。

相続に関する法律:相続税法

相続税法は、相続財産の評価や納税方法を定めています。相続財産の評価額が一定額を超えると相続税の納税義務が発生します。 会社の株式や不動産の評価は専門的な知識が必要となるため、税理士への相談が不可欠です。

特に、会社は継続して運営する必要があるため、相続によって経営が混乱しないように、相続対策を事前に検討しておくことが重要です。

誤解されがちなポイント:会社資産と個人資産の区別

会社資産と個人資産は明確に区別しなければなりません。お父様の個人資産は相続の対象ですが、会社の資産は、原則として相続の対象ではありません。ただし、前述の通り、お父様が会社に対して貸付金や賃貸借契約を結んでいる場合は、それらの債権は相続財産となります。

実務的なアドバイス:専門家への相談

弟さんの対応や会社の資産の評価、相続税の計算など、相続手続きは複雑で専門的な知識が必要です。弁護士や税理士などの専門家に相談し、的確なアドバイスを受けることを強くお勧めします。

具体的には、弁護士に相続手続き全般のサポートを依頼し、税理士には相続税の申告について相談しましょう。

専門家に相談すべき場合:弟とのトラブル発生時

弟さんが相続財産を不正に処分しようとしたり、相続分について話し合いがまとまらない場合は、速やかに弁護士に相談する必要があります。弁護士は、法的措置を含めた適切な対応をアドバイスしてくれます。

まとめ:相続は専門家と連携して

今回のケースでは、弟さんの行動、会社の資産の複雑さから、専門家(弁護士、税理士)の協力を得ることが不可欠です。早急に相談し、相続手続きをスムーズに進めましょう。相続は、感情的な問題になりがちですが、冷静に、そして専門家の力を借りながら進めていくことが重要です。 お父様の財産を適切に相続し、将来に繋げるためにも、専門家への相談をためらわないようにしてください。

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