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高齢の祖母と相続、共有名義土地の売却問題:母が住む実家の未来は?

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祖母の甥が、母が住む実家の土地の持ち分を簡単に売却できるのかどうか、そして、その売却を阻止する方法があるのかを知りたいです。
このケースは、相続によって生じた共有名義(複数の者が共有で所有する状態)の土地に関する問題です。 共有不動産の所有者は、それぞれ自分の持分について自由に処分できます(民法244条)。つまり、祖母は自分の持分である2/1について、売却する権利を有します。ただし、その売却には、いくつかの制限や手続きが存在します。
祖母の甥が、祖母の土地の持ち分を簡単に売却できるわけではありません。 祖母が認知症などで判断能力に問題がない限り、本人の意思に基づいて売却を進めることができます。しかし、甥が代理人として行動するには、正式な委任契約(代理権を委任する契約)が必要です。 また、売買契約には、売買当事者双方の合意が必要不可欠です。 単に「売りに出す」と主張するだけでは、売却は成立しません。
このケースで関係する法律は、主に民法です。 特に、共有に関する規定(民法244条~260条)と、代理に関する規定(民法100条~110条)が重要になります。 また、祖母の高齢や判断能力に問題がある場合は、成年後見制度(成年後見人を選任し、その人が代わりに判断を行う制度)が関係してくる可能性があります。
「人が住んでいるから売却できない」という誤解はよくあることです。 共有不動産であっても、居住権(その土地に住む権利)と所有権は別物です。 所有者は、居住権を有する者がいようとも、自分の持分を売却できます。ただし、売買契約を結んだ後、買主が土地の明け渡しを求める際に、居住権の存在が問題になる可能性はあります。
まず、祖母の判断能力に問題がないか確認することが重要です。 もし判断能力に問題がある場合は、成年後見制度を利用して、祖母の財産を保護する必要があります。 次に、甥との間で正式な委任契約が結ばれているか確認する必要があります。 契約書がない、もしくは不当な契約であれば、その効力に異議を唱えることができます。 さらに、売買契約が成立した場合でも、買主が土地の明け渡しを求めてきた際に、裁判で居住権を主張するなどの対応が必要になる可能性があります。
この問題は、法律的な知識や手続きが複雑なため、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。 特に、祖母の判断能力や委任契約の有効性、売買契約の効力などについて、専門家の意見を聞くことで、適切な対応を取ることができます。 早めの相談が、ご自身の権利を守る上で非常に重要です。
祖母の土地の持ち分売却は、祖母の意思と判断能力、そして甥との委任契約の有効性が鍵となります。 簡単に売却できるわけではなく、法的な手続きが必要であり、専門家の助言を得ることが重要です。 ご自身の権利を守るためにも、弁護士や司法書士への相談をおすすめします。 また、祖母の意思を尊重しつつ、母が安心して暮らせる解決策を見つけることが大切です。
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