高齢の親の共有山林土地、弁護士からの持ち分買取依頼…本当に大丈夫？徹底解説

回答と解説

テーマの基礎知識（共有持分と弁護士費用）

まず、共有持分とは、複数の所有者が一つの不動産を共有する権利のことです（例：AさんとBさんがそれぞれ半分ずつ所有）。 今回のケースでは、ご両親が山林の共有持分を所有している状態です。 資産価値がなくても、共有状態は将来、相続や売却の際にトラブルになりやすいという弁護士の指摘は正しいでしょう。

弁護士費用については、原則として依頼者が負担します。 弁護士は依頼者から報酬を得て業務を行います。 今回のケースでは、親戚の方が依頼者であるため、その方が弁護士費用を支払うのが一般的です。 ただし、弁護士と依頼者との間で別途費用負担の合意があれば、その通りになります。 必ず契約書で確認しましょう。

今回のケースへの直接的な回答

弁護士の言う通り、高齢のご両親に話を伝える前に、弁護士と直接話し合う必要があります。 親戚の方と弁護士の間にどのような合意がなされているか、具体的な金額や手続き、そして弁護士費用についても明確に確認しましょう。 安易に承諾する前に、ご自身も弁護士に相談することも検討してみてください。

関係する法律や制度

このケースに直接的に関係する法律は、民法（共有に関する規定）です。 共有持分の解消には、協議による分割、裁判による分割など様々な方法があり、弁護士の関与が重要になります。 また、高齢者の権利保護に関する法律も考慮すべきです。 ご両親の意思確認を慎重に行う必要があります。

誤解されがちなポイントの整理

「弁護士＝信用できる」という誤解は危険です。 弁護士も個人事業主であり、中には不正を行う者もいます。 口約束だけで進めるのは非常に危険です。 全てのやり取りは書面で行い、内容をきちんと確認しましょう。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

* **弁護士との面談:** 電話だけでなく、必ず弁護士と直接面談しましょう。 その際に、親戚の方との関係性、ご両親の健康状態、土地の状況などを詳しく説明し、疑問点を全て解消しましょう。
* **契約書の内容確認:** 弁護士から提示される契約書は、専門用語が多く、理解しづらい部分もあるかもしれません。 必要であれば、別の弁護士に相談して内容を確認してもらいましょう。 特に、報酬額、支払方法、契約期間、解約条件などをしっかり確認してください。
* **親戚との関係性確認:** 数十年ぶりに連絡してきた親戚の方の真意をしっかり確認しましょう。 不審な点があれば、安易に信用せず、慎重に判断することが大切です。
* **親御さんの意思確認:** ご両親の意思を尊重することが重要です。 ご両親が理解できないまま契約を進めることは、法律上問題になる可能性もあります。 ご両親の意思を十分に確認し、納得の上で手続きを進めましょう。

専門家に相談すべき場合とその理由

* 契約内容が複雑で理解できない場合
* 親戚の方との関係性に不安がある場合
* ご両親の意思確認に困難がある場合
* 弁護士の対応に不審な点がある場合

これらの場合、別の弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。 第二の意見を得ることで、より客観的な判断が可能になります。

まとめ（今回の重要ポイントのおさらい）

今回のケースでは、弁護士との契約内容を十分に理解し、ご両親の意思を尊重することが最も重要です。 安易な判断を避け、専門家の意見を参考に、慎重に進めていきましょう。 口約束は避け、全てのやり取りを文書で行い、内容をしっかり確認することが大切です。 何か不安な点があれば、すぐに専門家に相談しましょう。