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高齢母からの遺産相続トラブル!兄からの支払いが滞る!解決策を探る

【背景】

* 3年前に母が他界し、母名義の土地と建物が遺産となりました。
* 遺言状では、兄と私で遺産を折半することになっています。
* 母の生前から私が住宅ローンを払い終えた家を、兄がリフォームして住むことになり、名義変更をしました。
* 兄は土地の評価額の折半を支払う約束でしたが、3年間支払いがありません。

【悩み】

兄から遺産の支払いが全くなく、約束を反故にされ、絶縁状態になっています。高齢で年金生活の私にとって、遺産相続金は生活の安定に不可欠です。兄への対応策と、遺産を確実に受け取る方法を知りたいです。

遺産分割協議(または裁判)で解決を図る必要があります。

回答と解説

テーマの基礎知識(遺産相続と遺言)

ご質問は、遺産相続に関する問題です。遺産相続とは、被相続人(亡くなった方)の財産(遺産)が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に承継されることです。今回のケースでは、お母様の土地と建物が遺産になります。

遺言書がある場合、遺言書の内容に従って遺産分割が行われます。遺言書がない場合は、民法の規定に基づき、法定相続分(相続人の数や関係によって決まる相続割合)に従って遺産分割が行われます。

今回のケースでは遺言書があり、兄と質問者様で折半と記載されているため、この遺言書の内容に沿って遺産分割が行われるべきです。

今回のケースへの直接的な回答

兄様との間で、遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を話し合って決めること)がうまくいっていない状況です。口約束だけで名義変更されたこと、3年間も支払いが滞っていることなどから、法的措置を検討する必要があるでしょう。

関係する法律や制度

このケースでは、民法(特に相続に関する規定)が関係します。具体的には、以下の点が重要です:

* **遺言の効力**: 遺言書に記載された内容が、原則として優先されます。
* **遺産分割協議**: 相続人全員で話し合い、遺産の分け方を決める必要があります。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に調停を申し立てることができます。
* **相続財産の名義変更**: 名義変更は、所有権の移転を意味します。兄様が名義変更後、代金を支払わないのは契約違反(債務不履行)に当たります。
* **請求権の消滅時効**: 債権(お金を請求する権利)には消滅時効があります。一般的に、債権の発生から10年です。ただし、時効の進行を中断させる行為(例えば、催告)を行うことで、時効期間が更新される場合があります。

誤解されがちなポイントの整理

「仲が良かったから信用した」という気持ちは理解できますが、遺産相続においては、口約束は法的効力を持たないことが重要です。必ず書面で合意を取り交わす必要があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、兄様に内容証明郵便(配達記録付きの郵便で、送達事実を証明できるもの)で、遺産分割協議を求める内容を伝えましょう。その際に、土地の評価額の折半を支払うよう強く求めます。それでも応じない場合は、弁護士に相談し、遺産分割調停を申し立てることをお勧めします。調停が不成立の場合は、裁判による解決も視野に入れる必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

弁護士に相談すべきです。弁護士は、法律の専門家として、適切なアドバイスを与え、法的措置をサポートしてくれます。特に、裁判になった場合、弁護士の代理人としての活動が不可欠です。高齢で年金生活の質問者様にとって、時間と労力の節約にも繋がります。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 口約束は法的効力がないため、書面による合意が重要です。
* 遺産分割協議がまとまらない場合は、調停や裁判を検討する必要があります。
* 弁護士に相談することで、法的措置をスムーズに進めることができます。
* 請求権の消滅時効に注意し、早めの対応が重要です。

今回のケースでは、兄様との関係修復は難しいかもしれません。しかし、ご自身の権利を守るためにも、法律の専門家の力を借りながら、毅然とした対応をされることをお勧めします。 早急に弁護士に相談することを強く推奨します。

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