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6年前の建築済み住宅、道路持分未取得でローンの借り換えが不可!? 公衆用道路と住宅ローンの関係を徹底解説!

【背景】
* 6年前に、地目が公衆用道路(個人多数持分)に接している宅地に家を新築しました。
* 金融公庫(現在は廃止)から住宅ローンを受けました。
* 今年、銀行でローンの借り換えを申し込んだところ、断られました。
* 断られた理由は、「当該公衆用道路の持分が無いから」です。

【悩み】
金融公庫で融資を受けた土地なので問題ないと思っていたのですが、借り換えのために必ず道路の持分を取得しなければならないのでしょうか? 不安です。

必ずしも取得は不要ですが、借り換えの可否は銀行の判断です。道路持分の状況は重要な審査項目です。

テーマの基礎知識:公衆用道路と土地の持分

「公衆用道路」とは、一般の人が自由に通行できる道路のことです。 しかし、所有者が複数いる「個人多数持分」の公衆用道路の場合、道路部分の所有権は複数の所有者に分割されています(持分)。 それぞれの所有者は、道路全体のほんの一部しか所有していない状態です。 あなたの家が接している道路がまさにこの状態だったということですね。

今回のケースへの直接的な回答

銀行がローンの借り換えを断ったのは、道路の持分を持っていないことが理由です。 銀行は、融資する際に担保となる不動産の価値を慎重に評価します。 道路の持分がない場合、以下のリスクを懸念する可能性があります。

* **土地の利用制限:** 将来、道路の維持管理や改修に際し、所有者間の合意が得られない可能性があります。 最悪の場合、土地の利用に制限がかかる可能性も考えられます。
* **担保価値の低下:** 道路の持分がないことで、土地の価値が下がる可能性があります。 銀行としては、担保価値が低いと判断したため、借り換えを断ったと考えられます。

必ずしも道路持分を取得しなければならないわけではありませんが、借り換えを希望する銀行によっては、取得を条件とする可能性があります。

関係する法律や制度

このケースでは、特に特定の法律が直接的に関わっているわけではありませんが、民法(所有権、共有)や都市計画法(道路の規制)などが間接的に関係してきます。 銀行の融資審査基準も重要な要素です。

誤解されがちなポイントの整理

「金融公庫で融資を受けたから問題ない」という考え方は誤りです。 金融公庫(現在は住宅金融支援機構)は、融資審査において銀行と全く同じ基準を適用するとは限りません。 また、過去の融資状況が、現在の借り換え審査に必ずしも有利に働くとは限りません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

* **道路持分の取得を検討する:** 他の所有者と交渉し、道路持分を取得することができれば、借り換えがスムーズに進みます。 ただし、交渉は複雑になる可能性があり、専門家の助けが必要となる場合もあります。
* **他の銀行に相談する:** 全ての銀行が道路持分を必須条件としているわけではありません。 複数の銀行に相談し、条件の良い借り換え先を探すことをお勧めします。 各銀行の審査基準は異なるため、可能性はあります。
* **不動産会社に相談する:** 不動産会社は、土地の状況や銀行の融資基準に精通しています。 専門家の意見を聞くことで、最適な解決策を見つけることができます。

専門家に相談すべき場合とその理由

土地の所有関係や道路の持分に関する問題は、法律的な知識が必要となる複雑なケースです。 以下の場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。

* **道路持分取得の交渉が難航する場合**
* **銀行との交渉がうまくいかない場合**
* **土地の価値や権利関係について専門的な判断が必要な場合**

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回のケースでは、銀行がローンの借り換えを断ったのは、公衆用道路の持分を持っていないことが大きな理由です。 必ずしも持分を取得する必要はありませんが、借り換えを希望する銀行によっては、取得を条件とする可能性があります。 複数の銀行に相談したり、不動産会社や専門家に相談したりすることで、最適な解決策を見つけることが重要です。 土地の権利関係は複雑なため、専門家のアドバイスを求めることを検討しましょう。

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