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10年以上前の借地底地取得!共有持分の割合に違和感…相続前に知っておくべきこと

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底地権は全体の4割なのに、取得時に半分を負担した兄が半分の権利を持っていることに違和感があります。借地権の6割分は父の権利だったので、父7割、兄2割、母1割とするのが正しいと思うのですが、相続時に揉めそうで不安です。
まず、借地権と底地権について理解しましょう。簡単に言うと、土地を借りて建物を建てる権利が「借地権」(※土地の所有権は底地権者にある状態での土地利用権)、その土地の所有権が「底地権」です。※底地権とは、土地の所有権のことです。 質問者様の実家は、借地権(6割)を持っていて、土地の所有者(底地権者)から土地(底地)を購入したという状況ですね。
共有持分の割合は、各人が底地取得のために負担した金額の比率ではなく、取得した底地権の割合で決定されます。 つまり、兄が取得費用の半分を負担したからといって、底地権の半分を所有する権利があるわけではありません。今回のケースでは、取得した底地権が全体の4割なので、その4割を兄1/2、父1/4、母1/4で分けることになります。 これは、各人が負担した金額ではなく、取得した権利の割合で決まるためです。
このケースに直接的に関係する法律は、民法の共有に関する規定です。民法では、共有物の持分は、特に合意がない限り、取得割合で決定されると定められています。 つまり、お金の負担割合と所有権の割合が必ずしも一致するとは限らないのです。
よくある誤解として、「お金を出した割合=所有権の割合」と考えてしまう点です。しかし、これは必ずしも正しくありません。所有権は、権利の取得割合で決定されます。 今回のケースでは、取得した底地権の割合が、兄1/2、父1/4、母1/4であるため、それが共有持分の割合となります。 当初の借地権の割合(6:4)は、底地取得とは別の問題です。
例えば、Aさんが100万円、Bさんが50万円出して土地を購入した場合、土地の所有権はAさん2/3、Bさん1/3となります。これは、お金の負担割合ではなく、取得した権利の割合で決まるためです。 質問者様のケースも同様で、兄さんが半分のお金を負担したとしても、取得した底地権が全体の4割である以上、その4割を兄1/2、父1/4、母1/4で分けるのが正しいです。
相続は複雑な問題です。今回のケースのように、共有不動産の持分割合に疑問を感じたり、相続時にトラブルを避けたい場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスと、相続手続きのサポートをしてくれます。特に、相続税の申告や遺産分割協議など、専門知識が必要な手続きは、専門家に依頼した方が安心です。
* 共有持分の割合は、出資比率ではなく、取得した権利の割合で決定されます。
* 底地取得における費用負担割合と、底地権の所有割合は必ずしも一致しません。
* 相続に関するトラブルを避けるため、専門家への相談が重要です。
今回のケースでは、兄1/2、父1/4、母1/4の共有持分は、法律上問題ありません。しかし、相続前に家族間でしっかりと話し合い、将来的なトラブルを未然に防ぐことが大切です。 専門家の力を借りながら、円満な解決を目指しましょう。
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