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10年経過した父の遺産分割:実家住まいの母と姉との協議と解決策
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母と姉が父の遺産(土地と家屋)を売却せず、生活費として使い続けている状態を解消し、自分の相続分を現金で受け取りたいです。10年が経過し、このままでは自分の取り分が減っていくのが不安です。どうすれば遺産分割を進められるのか知りたいです。
相続とは、亡くなった人の財産(遺産)が、法律で定められた相続人(配偶者、子、親など)に引き継がれることです。遺産分割とは、相続人複数いる場合、遺産を相続人同士でどのように分けるかを決める手続きです。遺産には、預貯金、不動産(土地や建物)、株式など、様々な財産が含まれます。今回のケースでは、土地と家屋が主な遺産です。
質問者様は、まず母と姉と遺産分割協議を行う必要があります。協議がまとまれば、その内容に基づいて遺産分割が完了します。しかし、母と姉が土地と家屋の売却に反対しているため、協議が難航する可能性が高いです。
協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。調停は、裁判官が仲介に入り、相続人同士が合意形成を目指せる手続きです。それでも合意に至らない場合は、裁判による遺産分割を請求することになります。裁判では、裁判官が遺産の分割方法を決定します。
遺産分割に関する法律は、主に民法(特に第900条以降)に規定されています。民法では、相続人の合意に基づく遺産分割を原則としています。合意ができない場合は、調停や裁判による解決が認められています。
相続放棄とは、相続権を放棄することで、遺産を受け取らないことを意味します。一方、遺産分割は、相続権を承継した上で、遺産をどのように分けるかを決める手続きです。質問者様は相続権を放棄するのではなく、自分の相続分を受け取るために遺産分割を進めたいと考えているため、相続放棄は適切な手段ではありません。
遺産分割は、法律の知識や交渉力が必要な複雑な手続きです。母と姉との間で感情的な対立が生じている場合、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、遺産分割協議のサポート、調停や裁判への代理人としての活動など、様々な支援をしてくれます。弁護士費用はかかりますが、スムーズに遺産分割を進めるためには、費用対効果が高いと言えるでしょう。
具体的には、弁護士に依頼して、母と姉に対して内容証明郵便で遺産分割協議の開始を促すことができます。内容証明郵便は、送達記録が残るため、証拠として有効です。
母と姉との間で話し合いが全く進展しない場合、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが重要です。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを与え、遺産分割手続きを円滑に進めるためのサポートをしてくれます。特に、感情的な対立が激しく、自分自身で対応することが困難な場合は、専門家の介入が不可欠です。
10年経過した遺産分割は、感情的な問題も絡みやすく、複雑な手続きです。冷静に状況を把握し、まずは母と姉との話し合いを試みるべきですが、協議が難航する場合は、弁護士などの専門家の力を借りることが重要です。専門家の適切なアドバイスとサポートを受けることで、円滑に遺産分割を進め、自分の権利を守ることが可能になります。 焦らず、段階的に手続きを進めていきましょう。
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