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14年住んだ賃貸退去、原状回復費用は?契約とガイドラインの違いを解説

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【悩み】
契約内容とガイドラインを比較し、適切な費用負担を検討しましょう。大家さんとの交渉は、証拠を揃え、冷静に進めることが重要です。
賃貸物件を借りる際、退去時には「原状回復」を行う義務があります。これは、借りた部屋を、借りた時の状態に戻すことではありません。 原状回復とは、賃借人の故意や過失、通常の使用を超える使い方によって生じた損傷を修復することを指します。例えば、タバコのヤニやペットによる傷などが該当します。
一方、通常の使用による損耗(経年劣化)は、賃料に含まれていると考えられ、原則として貸主(大家さん)が負担します。例えば、日焼けによる壁紙の変色や、家具の設置による床のへこみなどです。
ご質問者様のケースでは、契約書に「借主負担」と記載があるものの、それだけで全ての費用を負担する必要はありません。重要なのは、損傷の原因と、その程度です。契約書の内容だけでなく、国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考に、費用負担の範囲を検討する必要があります。
具体的には、畳、襖、障子、壁紙、床材の張り替えが必要になった場合でも、それが経年劣化によるものならば、大家さんが費用を負担すべきです。借主の故意や過失による損傷であれば、借主が負担することになります。
賃貸借契約に関する法律として、借地借家法があります。この法律は、借主の権利を保護する傾向にあり、不当な契約内容から借主を守る役割を果たしています。
また、原状回復に関するトラブルを防ぐために、国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を策定しています。これは法的拘束力はありませんが、裁判の判例や専門家の意見を参考に作成されており、原状回復の費用負担に関する判断の目安となります。
今回のケースでは、このガイドラインを参考に、費用負担の妥当性を判断することが重要です。契約書に借主負担と記載があっても、ガイドラインに照らし合わせて、不当な負担を強いられないようにしましょう。
多くの人が誤解しがちなのは、契約書の内容が全て優先されるという点です。確かに、契約は非常に重要ですが、借地借家法やガイドラインに反する契約内容は、無効となる場合があります。例えば、通常の使用による損耗について、借主に全額負担させるような契約は、無効となる可能性があります。
また、更新覚書に「変更事項は無いものとし、継承するものとする」と記載されている場合でも、法律やガイドラインに反する内容は、当然に有効となるわけではありません。契約書の内容だけでなく、状況に合わせてガイドラインを参照し、適切な費用負担を検討しましょう。
退去時にトラブルを避けるためには、以下の点に注意しましょう。
具体例として、壁紙の張り替え費用について考えてみましょう。タバコのヤニで壁紙が変色した場合、借主が費用を負担する必要があります。しかし、日焼けによる変色や、画鋲の跡など、通常の使用による損耗であれば、大家さんが負担すべきです。
以下のような場合は、専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談することをおすすめします。
専門家への相談は、費用がかかる場合がありますが、不当な費用負担を回避できたり、精神的な負担を軽減できたりするメリットがあります。
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
14年間住んだ大切な住まいです。退去時に後悔しないためにも、しっかりと準備をして、円満な退去を目指しましょう。
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