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16年前のマンション、母との共有名義、相続放棄と名義変更…どうすればいい?

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母名義の1/100の持ち分はどうなるのか?借金取りに取られるのか?相続放棄前に名義変更すべきか?どうすれば良いのか?
まず、共有不動産(共同所有)について理解しましょう。共有不動産とは、複数の所有者が一つの不動産を共有する状態です。今回のケースでは、質問者さんとご母様がマンションを99:1の割合で共有しています。 それぞれの持ち分は、所有権の一部として認められます。
次に、相続についてです。相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。相続放棄とは、相続人が相続の権利を放棄することです。相続放棄をすると、被相続人の財産(プラスの財産とマイナスの財産両方)を一切相続しません。
ご母様が亡くなられた場合、ご母様の1/100の持ち分は、相続財産となります。相続放棄をすれば、質問者さんはその1/100の持ち分を相続しません。しかし、マンションに抵当権(※不動産を担保として融資を受けた場合に設定される権利)が設定されている場合、その抵当権はご母様の持ち分にも及ぶ可能性があります。つまり、ご母様の借金がマンションの売却によって回収される可能性があるということです。
民法(共有、相続に関する規定)が関係します。具体的には、共有に関する規定(民法246条以下)と相続に関する規定(民法880条以下)です。
「親子だから相続すれば戻ってくる」という考え方は必ずしも正しくありません。母に負債(借金)がある場合、その負債も相続財産に含まれます。相続放棄をすれば負債も相続しませんが、既に抵当権が設定されている場合は、その影響は残ります。
相続放棄の前に、ご母様の持ち分を質問者さんの名義に変更する(名義変更)手続きを進めることを強くお勧めします。名義変更には、ローン残高の精算や銀行との手続き、登記費用などが発生します。司法書士などに相談し、手続きを進めるのが良いでしょう。
具体的には、まずローンの残高を確認し、銀行と名義変更の手続きについて相談します。その後、司法書士に依頼して名義変更登記を行います。費用は、司法書士への手数料、登記費用などが必要になります。
ローン残高の精算方法、名義変更手続き、相続放棄の手続きなど、法律や不動産に関する専門知識が必要なため、司法書士や弁護士に相談することをお勧めします。複雑な手続きをスムーズに進めるためにも、専門家のサポートは不可欠です。
* 母の相続放棄前に、マンションの名義変更手続きを行うことが重要です。
* 母の借金がマンションに影響する可能性があります。
* 名義変更には、銀行、司法書士などの専門家の協力を得ましょう。
* 法律や手続きに不安がある場合は、専門家への相談がおすすめです。
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