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20年以上前の旧宅に届いた固定資産税納付書!所有者変更と納付義務の謎を解き明かす
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おすすめ3社をチェック知り合いのところに、20年以上前に住んでいた家の固定資産税納付書が届きました。所有者は親戚に変更済みで、それ以降一切関わっていません。親戚とは連絡が取れず、相続手続きもしていません。なぜ固定資産税の対象が変更になったのか、納付者変更は本人の同意なしにできるのか知りたいです。
所有者情報更新、連絡不備の可能性大。本人同意不要。
固定資産税とは、土地や家屋などの固定資産を所有している人が、毎年支払う税金です(地方税法)。 納税義務者は、その年の1月1日時点で固定資産の所有者です。 所有権の移転(例えば相続や売買)があった場合、その事実が市町村役場に届け出られ、納税義務者も変更されます。
20年以上前に所有権を親戚に移転したにも関わらず、固定資産税の納付書が質問者の方の知り合いに届いたのは、市町村の固定資産税台帳の情報が更新されていない可能性が高いです。 具体的には、所有権変更の届け出がなされていなかった、もしくは届け出があっても反映が遅れているなどが考えられます。
関係する法律は、主に地方税法です。地方税法では、固定資産税の納税義務者、納税方法、延滞税などが規定されています。 また、市町村によって独自の条例や規則が定められている場合もあります。
「所有権が移転していれば、自動的に納税義務者も変更される」と誤解している人がいます。所有権の移転は、所有者変更の事実を市町村に届け出ることで初めて法的効力を持ちます。 届け出がなければ、旧所有者に納税義務が残ったままになります。
まず、親戚に連絡を取れるよう努力する必要があります。連絡が取れない場合は、市町村役場の固定資産税担当課に連絡し、状況を説明しましょう。 所有権の移転に関する書類(売買契約書、相続登記簿謄本など)を提示することで、納税義務者の変更手続きを進めることができます。 もし、親戚が既に亡くなっている場合は、相続手続きを進める必要があります。
親戚との連絡が取れず、相続関係が複雑な場合、弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。 複雑な相続問題や、税金に関する専門的な知識が必要となるケースでは、専門家のアドバイスが不可欠です。
固定資産税の納税義務者は、毎年1月1日時点の所有者です。所有権の移転は、市町村への届け出によって初めて法的効力を持ちます。 届け出が遅れたり、不備があったりすると、旧所有者に納税義務が残る可能性があります。 不明な点があれば、市町村役場や専門家に相談しましょう。 今回のケースでは、市町村の台帳情報が更新されていない可能性が高く、所有者変更の届け出がなされていなかったか、または手続きに不備があったと考えられます。
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