- Q&A
20年住んだ賃貸戸建ての退去、原状回復費用は?高齢者の知人が大家と交渉する方法

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
ガイドラインを参考に、交渉の余地はあります。専門家への相談も検討し、証拠を保全しましょう。
賃貸物件(ちんたいぶっけん)を借りて退去する際、借りた時の状態に戻すことを「原状回復(げんじょうかいふく)」と言います。これは、借り主(かりぬし)が故意(こい)や過失(かしつ)で物件を傷つけたり、汚したりした場合に、それを修繕(しゅうぜん)して貸主に返す義務のことです。
しかし、20年も住んでいれば、自然な劣化(経年劣化(けいねんれっか))も生じますよね。例えば、壁紙(かべがみ)の日焼けや、設備の寿命(じゅみょう)による故障(こしょう)などです。これらは、借り主が負担(ふたん)する必要はありません。原状回復の費用を誰が負担するのかは、この「故意・過失」と「自然な劣化」の区別が重要になってきます。
今回のケースでは、20年という長い期間、住んでいたこと、そして物件が築40年ということを考えると、原状回復の範囲(はんい)は、かなり限定的になる可能性があります。大家(おおや)が「全面的にリフォーム」を要求(ようきゅう)するのは、少し強引(ごういん)かもしれません。
国土交通省(こくどこうつうしょう)が定めた「原状回復をめぐるガイドライン」を参考に、交渉(こうしょう)を進めることができます。このガイドラインは、原状回復の費用負担について、基本的な考え方を示したものです。契約書(けいやくしょ)を紛失(ふんしつ)していても、このガイドラインは有効(ゆうこう)です。
賃貸借契約(ちんたいしゃくけいやく)に関する法律として、まず「借地借家法(しゃくちしゃっかほう)」があります。これは、借主を保護(ほご)するための法律で、不当(ふとう)な退去要求や高額(こうがく)な原状回復費用から守ってくれます。
そして、今回の重要なポイントとなるのが、国土交通省の「原状回復をめぐるガイドライン」です。これは、原状回復の費用負担について、具体的な考え方を示したもので、裁判(さいばん)でも参考にされます。このガイドラインでは、
と定められています。
契約書(けいやくしょ)がないと、不利になると思いがちですが、必ずしもそうではありません。契約書がなくても、法律やガイドラインに基づいて、原状回復の費用負担を判断(はんだん)することができます。ただし、契約内容(けいやくないよう)を証明(しょうめい)することが難しくなる場合もあるため、注意が必要です。
また、原状回復費用は、必ずしも「全面的にリフォーム」する費用ではありません。ガイドラインでは、あくまで「入居時(にゅうきょじ)の状態に戻す」のではなく、「通常の使用状態に戻す」ことが基本とされています。つまり、自然な劣化や通常の使用による損耗は、大家が負担すべきなのです。
まず、大家との交渉(こうしょう)を始める前に、現状(げんじょう)を記録(きろく)しておきましょう。具体的には、
これらの証拠(しょうこ)は、後々の交渉や、万が一、裁判になった場合の重要な武器(ぶき)になります。
次に、大家との交渉では、ガイドラインを参考に、修繕範囲(しゅうぜんはんい)と費用について、具体的に話し合いましょう。もし、大家が強硬(きょうこう)な姿勢(しせい)を見せる場合は、専門家(弁護士(べんごし)や不動産鑑定士(ふどうさんかんていし)など)に相談(そうだん)することも検討しましょう。
以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
専門家への相談は、費用がかかりますが、不当な請求から守ってくれる可能性(かのうせい)があります。
今回のケースでは、
高齢(こうれい)で、今後の生活(せいかつ)もあるので、無理のない範囲(はんい)で、大家との交渉を進めていきましょう。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック