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20年放置の祖父の土地!無許可耕作の対処法と弁護士・司法書士選び

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* 今後、どのような行動をとるべきか分からない。
* 耕作している人物とどのように話し合うべきか。
* 弁護士と司法書士、どちらに相談すべきか。
* 地元で専門家を探すか、土地近隣で探すか迷っている。
土地の所有権とは、その土地を自由に使用し、収益を得たり、他人に貸したりする権利のことです(所有権:民法第188条)。所有者は、自分の土地を自由に管理する権利を持ちます。しかし、他人が無断で土地を使用している場合、それは不法占拠(不法行為)にあたります。不法占拠とは、他人の土地を無断で使用することです。長期間放置された土地は、不法占拠されやすい傾向があります。今回のケースでは、祖父の土地が長年放置された結果、無断で耕作されている状態になっています。
まず、申請中の登記事項証明書(登記簿謄本:不動産の所有者や権利関係を記録した公的な書類)と公図(土地の境界や形状を示した図面)を入手し、土地の正確な状況を把握しましょう。 その後、ストリートビューで確認した耕作者の方と直接話し合うことをお勧めします。穏やかな口調で、土地の所有者であることを伝え、現状について話し合いましょう。 話し合いがうまくいかない場合、または耕作者が土地を明け渡す意思がない場合は、弁護士や司法書士に相談することが必要になります。
このケースでは、民法が関係します。特に、不法行為(民法709条)に基づき、耕作者に対して土地からの退去を求めることができます。また、耕作によって生じた損害(例えば、土地の価値の低下など)の賠償請求も可能です。ただし、長期間放置していたことなど、状況によっては、損害賠償請求が認められない可能性もあります。
長期間放置していたからといって、耕作者に土地の所有権が移転する(時効取得:所有権を長期間にわたって平穏に占有することで所有権を取得できる制度)わけではありません。ただし、放置期間が長く、耕作者が善意で、かつ平穏に占有している場合、時効取得が主張される可能性もゼロではありません。これは、専門家の判断が必要となる複雑な問題です。 また、放置していたことを理由に、耕作者に土地の使用を黙認したと解釈される可能性も低いですが、状況によっては、交渉を不利にする可能性も考えられます。
耕作者との話し合いの際には、必ず日時、場所、参加者、会話の内容などを記録しておきましょう。 証拠として、写真やビデオ撮影も有効です。 また、話し合いの記録は、後々のトラブル防止に役立ちます。 耕作者との交渉が難航する場合は、内容証明郵便(配達記録が残る郵便)で、土地からの退去を求める文書を送付するのも有効な手段です。
耕作者との話し合いがうまくいかない場合、または法律的な問題が発生した場合には、弁護士または司法書士に相談することをお勧めします。弁護士は、訴訟手続きなど法的措置を代行できます。司法書士は、登記手続きや交渉のサポートを行います。
20年放置された土地のトラブル対処は、段階的な対応が重要です。まずは、現状把握、耕作者との話し合い、そして必要に応じて弁護士や司法書士への相談という流れが理想的です。 地元か土地近隣かで専門家を選ぶかは、交通費や相談の頻度などを考慮して判断しましょう。 重要なのは、早めに行動を起こし、適切な証拠を確保することです。 放置すればするほど、解決が難しくなる可能性があります。
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