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20歳専業主婦が心配する!実家の借金と遺産相続、徹底解説
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実父の借金や兄の借金が、自分に回ってくるのかどうかを知りたいです。また、遺産放棄の手続きをすれば、借金から逃れられるのかどうかを知りたいです。
まず、相続(そうぞく)とは、亡くなった人の財産(資産と負債)が、法律で定められた相続人に引き継がれることです。 相続財産には、預金や不動産などの資産だけでなく、借金などの負債(ふさい)も含まれます。 重要なのは、相続は「財産全体」を相続するということです。 良いものだけを受け継いで、悪いものだけを拒否することはできません。
質問者様の実父とは縁を切っているとのことですが、法律上、縁を切ったからといって、相続関係がなくなるわけではありません。しかし、実父が亡くなった場合、実父の借金が質問者様に及ぶ可能性は低いです。なぜなら、通常、個人の借金は個人の責任であり、相続人には原則として引き継がれないからです。ただし、共同債務者(きょうどうさいむしゃ)になっていたり、連帯保証人(れんたいほしょうにん)になっていたりする場合は別です。
兄の借金に関しても、兄の借金が質問者様に及ぶことはありません。兄が亡くなったとしても、その借金は兄の相続人(兄弟姉妹など)が相続することになります。質問者様は、兄の相続人である可能性はありますが、兄の借金は、兄の財産から支払われるのが一般的です。
日本の民法(みんぽう)(*民法とは、私人間の権利義務関係を規定する法律です*)では、相続は原則として被相続人(ひそうぞくにん)(*被相続人とは、亡くなった人のことです*)の全財産を相続する「限定承認(げんていしょうにん)」または「単純承認(たんじゅんしょうにん)」、または相続を放棄する「遺産放棄(いさんほうき)」のいずれかを選択する必要があります。
「遺産放棄」は、相続開始を知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てなければなりません。 この手続きをすることで、相続財産(資産と負債の両方)を一切相続しないことができます。 そのため、実父や兄の借金が心配な場合は、遺産放棄が有効な手段となります。ただし、遺産放棄は、相続開始を知った時から3ヶ月以内という期限があることをしっかり理解しておく必要があります。
遺産放棄の手続きは、家庭裁判所で行います。 必要な書類や手続きについては、裁判所や弁護士に相談するのが確実です。 また、相続開始を知った時点から3ヶ月という期限を厳守することが重要です。期限を過ぎると、遺産放棄ができなくなってしまう可能性があります。
相続に関する手続きは複雑で、専門知識が必要です。 少しでも不安に感じたり、手続きに迷ったりする場合は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。 弁護士は、法律に基づいた適切なアドバイスをしてくれます。
* 個人の借金は原則として相続人には引き継がれません。
* 遺産放棄は、相続財産を一切相続しないための有効な手段です。
* 遺産放棄には期限があります。
* 不安な場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。
今回の解説が、質問者様だけでなく、多くの読者の方々の不安解消に役立てば幸いです。 相続は複雑な問題です。早めの情報収集と専門家への相談が、将来のトラブルを防ぐことに繋がります。
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