• Q&A
  • 【親子で家を共同購入】その決断、後悔しませんか?共有名義のメリット・デメリットと将来のリスク

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

母親と親子で家を共同購入(共有名義)するのは、将来的に見てどんなメリットやデメリットがありますか?結婚して家を出る可能性も考えると不安です。

結論から言うと、親子での不動産共同購入は、税制上のメリットを享受できる可能性がある一方で、将来ご自身が結婚して独立する際に、極めて深刻なトラブルの火種になる危険性が非常に高いです。

安易に共有名義にしてしまうと、後から「売るに売れない」「出ていくに出られない」という八方塞がりの状況に陥る可能性があります。この記事では、親子で家を共有する際のメリットと、それ以上に知っておくべきデメリットや将来のリスクについて、詳しく解説していきます。

親子での共同購入:考えられるメリット

まず、お母様が共同購入を勧められる背景にもある、メリットについて見ていきましょう。確かに、金銭面での利点は存在します。

メリット1:住宅ローンの審査に通りやすくなる

親子で収入を合算してローンを申し込む「収入合算」や、親子二世代で返済していく「親子リレーローン」といった商品を利用できます。これにより、単独で申し込むよりも借入可能額が増え、住宅ローンの審査に通りやすくなるというメリットがあります。

メリット2:相続税の対策になる

お母様が現金で持っている資産を、不動産という形に変えることで、相続税評価額を下げられる可能性があります。結果として、将来お母様が亡くなられた際の相続税対策になる、という考え方です。

メリット3:贈与税の非課税枠を活用できる

共同購入ではなく、お母様から住宅購入資金の援助(贈与)を受け、息子さん単独の名義にする方法もあります。この場合、「住宅取得等資金贈与の非課税の特例」という制度を使えば、一定額まで贈与税がかかりません。

デメリットと将来のリスク:結婚・独立時の「壁」

上記のメリットは魅力的ですが、ご自身の将来の独立を考えると、それ以上に大きなデメリットとリスクが潜んでいます。ここが最も重要なポイントです。

リスク1:不動産を自由に売却・処分できない

共有名義の不動産は、共有者全員の同意(実印と印鑑証明書)がなければ、絶対に売却できません。 将来あなたが結婚し、新しい家族と別の場所に住むために「この家を売って、資金を分けたい」と考えても、お母様が「私はここに住み続けたいから売却には反対」と言えば、家を売ることは一切できなくなります。これが最大のリスクです。

リスク2:新しい家の住宅ローンが組めなくなる

これは見落としがちですが、非常に深刻な問題です。親子リレーローンなどを組んでしまうと、たとえあなたが家を出て別に住んでいても、完済するまで住宅ローンの名義人(債務者)であり続けます。 そのため、将来あなたが結婚して「自分の家族のための新しい家をローンで買いたい」と思っても、金融機関からは「すでに別のローンを抱えている」と見なされ、新たなローン審査に通らない可能性が極めて高くなります。

リスク3:自分の持分だけを売却するのは非常に困難

法律上は、ご自身の持分だけを第三者に売却することは可能です。しかし、お母様が住み続けている家の「持分半分」だけを欲しがる一般の買い手は、まず現れません。売却するには、共有持分を専門に扱う不動産買取業者に相談するなどの限られた手段しか残されません。

リスク4:相続発生時に問題がさらに複雑化する

もしお母様が亡くなられた場合、お母様の持分は相続の対象となります。あなたに兄弟がいれば、その兄弟も新たな共有者となり、権利関係はさらに複雑になります。逆に、万が一あなたが先に亡くなった場合、あなたの持分はあなたの相続人(将来の配偶者や子)に引き継がれ、お母様とあなたの配偶者が一つの家を共有するという、非常に気まずい状況が生まれる可能性もあります。

この記事の重要ポイント

  • ポイント1:親子での共有名義は、将来あなたが結婚・独立する際に「家を売れない」「新しいローンが組めない」という深刻な足かせになるリスクがあります。
  • ポイント2:安易な共有名義は、将来の相続トラブルの火種にもなりかねません。あなたの相続人(未来の妻や子)と、親の相続人(兄弟など)を巻き込む可能性があります。
  • ポイント3:もし親からの資金援助を受けるなら、共有名義ではなく「贈与税の非課税特例」を活用した贈与や、正式な契約書を交わす「借入」の形を検討する方が、将来の自由度は高まります。

まとめ:将来の「自分の家庭」を最優先に考えた選択を

最後に、今回のポイントを整理します。

  • 共同購入のメリット:住宅ローンが組みやすくなるなど、金銭的なメリットは存在する。
  • 共同購入のデメリット:将来の独立や結婚の際に、不動産を自由に売却できず、新たなローンも組めなくなるという、人生設計を縛る極めて大きなリスクを伴う。
  • 代替案の検討:お母様の「新築一戸建てに住みたい」という希望と、あなたの「将来独立したい」という希望を両立させるためには、共有名義以外の方法(贈与、借入など)で資金援助を受け、あなたの単独名義にすることを真剣に検討すべき。

親子での家の共同購入は、一見すると親孝行で、経済的にも合理的に見えるかもしれません。しかし、それはご自身が「将来にわたってその家に住み続ける」という覚悟がある場合に限られます。

あなたの人生の主役は、あなたと将来のあなたの家族です。お母様のお気持ちも大切ですが、安易に共有名義という後戻りの難しい選択をしてしまう前に、まずはご自身の将来設計を最優先に考えることが重要です。親子間の話し合いが難しい場合は、中立的な立場のファイナンシャル・プランナーや不動産の専門家に相談し、客観的な意見を聞いてみるのも一つの手です。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop