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3000万円、実質利回り3%の借地投資は賢い選択?ショッピングモール借地購入のメリット・デメリット徹底解説

【背景】
地元に大型ショッピングモールが建設され、その借地権が3000万円で売りに出されました。実質利回りは3%です。現金で持っているよりも良い投資先ではないかと考えています。

【悩み】
この借地権の購入は、投資としてどうでしょうか? ローリスクローリターンと聞いていますが、本当に良い投資なのか判断に迷っています。

立地条件次第で有効な投資ですが、リスクとリターンのバランスを慎重に検討すべきです。

1. 借地権投資の基礎知識

借地権とは、土地を所有する者(地主)から、一定期間、土地を使用する権利を借り受けることです(地上権と混同されがちですが、借地権は契約に基づく権利、地上権は登記された権利という違いがあります)。借地権を持つ者は、その土地に建物を建てたり、利用したりすることができます。借地権は、土地そのものではなく、土地を使用する権利であるため、土地所有者とは別の権利関係が成立します。 借地権投資は、この借地権を売買することで利益を得る投資方法です。

2. ショッピングモール借地への投資判断

今回のケースでは、3000万円で実質利回り3%のショッピングモール借地への投資が検討されています。実質利回りとは、投資額に対して実際に得られる収益率のことです(名目利回りとは異なり、諸費用などを差し引いた後の収益率です)。3%という利回りは、現在の低金利環境下では決して低くありませんが、高利回りとも言い切れません。投資判断においては、利回りだけでなく、以下の点を考慮する必要があります。

3. 関係する法律や制度

借地権に関する法律としては、借地借家法が重要です。この法律は、借地借家契約における地主と借地人の権利義務を規定しており、特に更新に関する規定は重要です。借地契約の更新が認められない場合、借地権の価値は大きく下がる可能性があります。また、土地の用途規制(都市計画法)や建物の耐用年数なども考慮する必要があります。

4. 誤解されがちなポイント:ローリスクローリターン

「ローリスクローリターン」は、リスクが低いほどリターンも低いという投資の原則を表しています。しかし、これは必ずしも絶対的なものではありません。今回のケースでは、立地がショッピングモールであるという点が重要です。ショッピングモールのテナントとして安定した収入が見込めるのであれば、リスクは比較的低いと言えるでしょう。しかし、ショッピングモールの盛衰、テナントの入れ替わりなど、リスクが全くないわけではありません。

5. 実務的なアドバイスと具体例

投資判断にあたっては、以下の点を具体的に調査・検討しましょう。

  • 借地契約の内容: 契約期間、更新条件、地代、建物の所有権、修繕責任などを確認しましょう。契約書を専門家にチェックしてもらうことをお勧めします。
  • 立地の将来性: ショッピングモールの集客力、競合店舗の状況、周辺地域の開発計画などを調査しましょう。
  • 収益性: 予想される収入と支出を詳細に計算し、実質利回りを正確に算出しましょう。空室リスクなども考慮する必要があります。
  • 流動性: 将来、売却する場合の容易さを検討しましょう。借地権は、土地に比べて売却が難しい場合もあります。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

借地権投資は、不動産に関する専門知識が必要な複雑な取引です。契約内容の理解、リスクの評価、税金対策など、専門家のアドバイスを受けることが重要です。特に、契約書の内容に不安がある場合、または投資経験が少ない場合は、不動産鑑定士や税理士などの専門家に相談しましょう。

7. まとめ:慎重な判断が重要

3000万円の借地権投資は、立地条件次第では有効な投資となりますが、リスクとリターンのバランスを慎重に検討することが重要です。利回りだけでなく、契約内容、立地の将来性、収益性、流動性などを総合的に判断し、必要に応じて専門家の意見を聞きながら、最適な投資判断を下しましょう。 安易な判断は避け、十分な調査と検討の上、投資を実行してください。

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