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3000万円、実質利回り3%の借地投資は賢い選択?ショッピングモール借地購入のメリット・デメリット徹底解説

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この借地権の購入は、投資としてどうでしょうか? ローリスクローリターンと聞いていますが、本当に良い投資なのか判断に迷っています。
借地権とは、土地を所有する者(地主)から、一定期間、土地を使用する権利を借り受けることです(地上権と混同されがちですが、借地権は契約に基づく権利、地上権は登記された権利という違いがあります)。借地権を持つ者は、その土地に建物を建てたり、利用したりすることができます。借地権は、土地そのものではなく、土地を使用する権利であるため、土地所有者とは別の権利関係が成立します。 借地権投資は、この借地権を売買することで利益を得る投資方法です。
今回のケースでは、3000万円で実質利回り3%のショッピングモール借地への投資が検討されています。実質利回りとは、投資額に対して実際に得られる収益率のことです(名目利回りとは異なり、諸費用などを差し引いた後の収益率です)。3%という利回りは、現在の低金利環境下では決して低くありませんが、高利回りとも言い切れません。投資判断においては、利回りだけでなく、以下の点を考慮する必要があります。
借地権に関する法律としては、借地借家法が重要です。この法律は、借地借家契約における地主と借地人の権利義務を規定しており、特に更新に関する規定は重要です。借地契約の更新が認められない場合、借地権の価値は大きく下がる可能性があります。また、土地の用途規制(都市計画法)や建物の耐用年数なども考慮する必要があります。
「ローリスクローリターン」は、リスクが低いほどリターンも低いという投資の原則を表しています。しかし、これは必ずしも絶対的なものではありません。今回のケースでは、立地がショッピングモールであるという点が重要です。ショッピングモールのテナントとして安定した収入が見込めるのであれば、リスクは比較的低いと言えるでしょう。しかし、ショッピングモールの盛衰、テナントの入れ替わりなど、リスクが全くないわけではありません。
投資判断にあたっては、以下の点を具体的に調査・検討しましょう。
借地権投資は、不動産に関する専門知識が必要な複雑な取引です。契約内容の理解、リスクの評価、税金対策など、専門家のアドバイスを受けることが重要です。特に、契約書の内容に不安がある場合、または投資経験が少ない場合は、不動産鑑定士や税理士などの専門家に相談しましょう。
3000万円の借地権投資は、立地条件次第では有効な投資となりますが、リスクとリターンのバランスを慎重に検討することが重要です。利回りだけでなく、契約内容、立地の将来性、収益性、流動性などを総合的に判断し、必要に応じて専門家の意見を聞きながら、最適な投資判断を下しましょう。 安易な判断は避け、十分な調査と検討の上、投資を実行してください。
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