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40年ぶりの親子関係修復?亡き子の車の売却と相続権放棄の手続き

【背景】
* 知人が43歳で亡くなりました。
* 身内は老齢の母親一人です。
* 故人は父親と3歳の時に離婚しており、40年間連絡を取っていません。
* 母親は故人の借金があり、車の売却で返済したいと考えています。
* 車の名義変更には、父親の相続権放棄の承諾が必要と言われています。
* 父親の所在が分からず、困っています。

【悩み】
40年間も連絡を取っていない父親にも相続権があるのでしょうか?所在不明の父親の相続権放棄には、他に方法はないのでしょうか?車の売却を進めるにはどうすれば良いのでしょうか?

父親の相続権は存在しますが、相続放棄の手続きは可能です。家庭裁判所の許可を得る方法があります。

相続と相続権放棄の基礎知識

まず、相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産や権利義務が相続人に引き継がれることを言います。相続人は、法律で定められています。民法では、配偶者と直系血族(子、親、孫など)が相続人となります。今回のケースでは、母親と父親が相続人となります。

相続権とは、相続人が相続財産を相続する権利のことです。相続権は、法律によって定められており、簡単に放棄することはできません。しかし、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に相続放棄の申述をすることで、相続権を放棄することができます。(相続放棄には、期限がありますので注意が必要です)

今回のケースへの直接的な回答

40年間連絡を取っていなくても、父親には相続権があります。しかし、父親の所在が分からず、相続権放棄の承諾を得ることが困難な状況です。この場合、家庭裁判所に「相続放棄の申述」を行うことができます。

関係する法律や制度

今回のケースに関係する法律は、民法です。民法では、相続、相続放棄、そして相続財産の管理について規定されています。特に、相続放棄に関する手続きは、家庭裁判所の許可が必要となります。

誤解されがちなポイントの整理

「生計を共にしていないから相続権がない」というのは誤解です。相続権は、血縁関係に基づいて発生します。生計を共にしていない、または長年連絡を取っていないとしても、相続権は消滅しません。

実務的なアドバイスと具体例の紹介

父親の所在が不明な場合、まず、戸籍謄本を取得して、最後の住所などを確認してみましょう。それでも見つからない場合は、探偵事務所などに依頼して捜索することもできます。家庭裁判所には、父親の所在が不明であることを証明する書類(捜索結果など)を提出する必要があります。

家庭裁判所は、父親の所在が不明であることを確認し、相続放棄を認める可能性が高いです。ただし、裁判所は、相続財産の状況や、母親の状況などを考慮して判断します。借金返済のため、車の売却を急いでいることを説明することも重要です。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続手続きは複雑で、法律の知識が必要です。特に、今回のケースのように、所在不明の相続人がいる場合は、専門家のアドバイスが必要となるでしょう。弁護士や司法書士に相談することで、スムーズに手続きを進めることができます。専門家は、適切な書類作成や裁判所への対応をサポートしてくれます。

まとめ

40年間連絡を取っていない父親にも相続権はありますが、家庭裁判所に相続放棄を申し立てることで、車の売却を進めることが可能です。父親の所在が不明な場合は、戸籍謄本を取得したり、探偵事務所に捜索を依頼したりするなど、積極的に捜索を行い、その結果を裁判所に提出しましょう。複雑な手続きなので、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。早めの相談が、スムーズな手続きを進める鍵となります。

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