- Q&A
50年間連れ添った夫婦の自営業、妻の「特別な寄与」は相続で認められる?

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
夫の死後、私の長年の努力が相続で認められず、不公平な結果になるのではないかと心配です。私の貢献は「特別な寄与」として認められるのでしょうか?具体的な判例なども知りたいです。
相続(そうぞく)とは、人が亡くなった際に、その人の財産(ざいさん)が相続人(そうぞくにん)に引き継がれることです。通常、配偶者(はいぐうしゃ)や子供は、法律で定められた割合で相続します。しかし、相続において、生前に被相続人(ひそうぞくにん)(亡くなった人)に対して、法律上の相続分(そうぞくぶん)を超える貢献をした場合、その貢献を考慮して相続分を調整することがあります。これが「特別な寄与」です。 「特別な寄与」とは、単なる家事手伝いや一般的な扶養(ふよう)を超える、特別な貢献を指します。例えば、事業の成功に大きく貢献した、多額の資金を提供した、などです。
質問者様のケースでは、50年間という長きに渡り、自営業において妻が専ら商品の生産を行い、夫は配達のみという状況です。利益は半分ずつ分けられていましたが、実際の労働時間や貢献度を考慮すると、妻の貢献は夫を大きく上回っていると言えるでしょう。これは、単なる家事手伝いや一般的な夫婦間の協力とは明らかに異なる、事業の成功に不可欠な「特別な寄与」に該当する可能性が高いです。
日本の相続に関する法律は、主に民法(みんぽう)に定められています。民法では、相続人の相続分について規定していますが、「特別な寄与」については明確な規定はありません。しかし、裁判例(判例)では、個々の事情を考慮して、特別な寄与を認め、相続分を調整することがあります。
「特別な寄与」と混同されやすいのが「遺留分(いりゅうぶん)」です。遺留分は、配偶者や子供など一定の相続人が最低限受け取れる相続分のことで、法律で保障されています。一方、「特別な寄与」は、遺留分とは別に、個々の事情を考慮して認められるものです。遺留分は最低限の保障、特別な寄与はそれ以上の貢献に対する補償と捉えることができます。
妻の貢献を「特別な寄与」として主張するには、具体的な証拠(しょうこ)が必要です。例えば、売上記録、生産量、労働時間などを記録した資料、証人(しょうにん)の証言などが有効です。また、税務署への申告内容なども参考になります。 過去の判例では、長年にわたる事業への貢献が認められ、相続分が調整された事例が多数あります。しかし、それぞれのケースで状況が異なるため、弁護士などの専門家への相談が重要です。
相続問題は複雑で、法律の専門知識が必要です。「特別な寄与」を主張するには、証拠集め、主張内容の検討、相手方との交渉など、多くの手続きが必要です。専門家である弁護士に相談することで、より有利な条件で相続を進めることができます。特に、相手方との間で争いが生じる可能性がある場合は、早期の専門家への相談が重要です。
50年間の妻の貢献は、相続において「特別な寄与」として認められる可能性が高いです。しかし、それを主張するには、具体的な証拠を集め、必要に応じて弁護士などの専門家の力を借りる必要があります。 まずは、これまでの事業活動に関する記録を整理し、専門家への相談を検討することをお勧めします。 相続は人生における大きな出来事であり、早めの準備と適切な対応が重要です。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック