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60坪の土地、共有名義からの脱却!姉との所有権整理と将来への備え

【背景】
* 約60坪の土地を実姉と1/2ずつ共有名義で所有しています。
* 家屋は1階が私、2・3階を実姉が所有し、それぞれ居住しています。
* 将来の相続を見据え、土地の所有関係を明確化したいと考えています。
* 実姉とは、土地の売買や分筆に関する覚書作成について話し合いができません。

【悩み】
* 実姉は、私の意思に関係なく2・3階の賃貸が可能でしょうか?
* 実姉の承諾なしに、私所有分の土地を売却することはできるでしょうか?
* 売却できるとしても、自由に活用できない土地を買い取ってくれる業者はいるでしょうか?
* 法的手続きに至った場合、どのような決着が想定されるでしょうか?

共有名義解消には、話し合い、売買、分割、訴訟など複数の方法があります。早期の解決のため、弁護士への相談が推奨されます。

1. 共有不動産と共有持分の基礎知識

土地や建物など不動産を複数人で所有する状態を「共有」(きょうゆう)といいます。質問者様と実姉様は、60坪の土地を「共有持分」で所有しており、それぞれ1/2ずつ権利を持っています。 共有持分とは、不動産全体に対する権利の割合のことです。 例えば、1/2の共有持分を持つということは、不動産の価値や収益の半分を所有する権利があるということです。

2. 実姉の賃貸行為について

実姉様は、ご自身の所有する2・3階部分については、質問者様の承諾を得ることなく賃貸できます。これは、所有権の範囲内での行為だからです。ただし、共有部分(例えば、玄関や階段など)の利用については、お互いの合意が必要です。

3. 質問者様単独での土地売却について

残念ながら、実姉様の承諾なしに、質問者様単独で土地の1/2を売却することはできません。共有不動産の売却には、共有者全員の同意が必要です(民法249条)。これは、共有者の一方が一方的に売却してしまうと、他の共有者の権利を侵害することになるためです。

4. 関係する法律・制度:民法

このケースでは、民法(特に共有に関する規定)が大きく関わってきます。民法は、共有者の権利義務、共有物の管理、共有関係の解消方法などを定めています。共有関係がうまくいかない場合、裁判所を介して解決を図ることも可能です。

5. 誤解されがちなポイント:共有持分の自由な処分

共有持分は、自分の持分だけを自由に処分できるという誤解がありますが、実際はそうではありません。共有不動産全体を売却したり、分筆したりする際には、他の共有者の同意が必要です。

6. 実務的なアドバイスと具体例

まずは、実姉様との話し合いを改めて試みるべきです。弁護士や司法書士などの専門家の力を借りながら、穏便に解決を目指しましょう。話し合いがまとまらない場合は、裁判所への調停を申し立てることができます。調停では、専門家の助言を受けながら、双方が納得できる解決策を探ることができます。調停が不成立の場合、訴訟という手段が残されていますが、時間と費用がかかります。

土地を買い取ってくれる業者については、共有持分では難しいケースが多いです。売却を希望する場合は、まず共有関係を解消する必要があります。

7. 専門家に相談すべき場合とその理由

話し合いが難航したり、法的な手続きが必要になったりする場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、円滑な解決を支援してくれます。特に、将来の相続問題も絡むため、専門家の知見は不可欠です。

8. まとめ

共有名義の土地を巡る問題解決には、早期の段階から専門家の介入が重要です。話し合いによる解決を最優先しつつ、必要に応じて調停や訴訟といった法的手続きも視野に入れるべきです。 実姉様との良好な関係を維持しつつ、将来にわたる不安を解消するためにも、専門家への相談を検討しましょう。

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