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65歳専業主婦、夫の死去後のマンション名義変更で賢く相続対策!相続税対策と今後の手続きを徹底解説

質問: 不動産の名義変更についての質問です。私は65歳の専業主婦です。他県に嫁いだ娘二人がいます。今年3月に主人を病気で亡くしました。今私一人で住んでいるマンションですが、主人と私の共同名義になってます。主人が3/4、私が1/4です。主人名義の預金は殆ど残っておらず、相続はマンションだけです。相続税はおそらくかからないと思われます。コロナも落ち着いてきてそろそろ名義変更の手続きを自分でやってみようかと思ってます。ここで詳しい方にお聞きしたいのですが、主人名義の分を娘たちは相続放棄してもらって、全部を私名義にするか、法定通り半分を私、残り半分を娘2人の名義にするか(実際そんなことができるのでしょうか。。)迷ってます。ちなみに今現在の私は健康で元気なので、このままずっとここに住み続けたいと思ってます。便利な所なので、引っ越しは考えてないです。のちのち私が死んだ時、娘たちに面倒な手続きで迷惑かけたくないのと、少しでも相続税を安くと思っています。どのような名義変更が一番宜しいのでしょうか?教えて頂けると嬉しいです。
娘さんへの相続放棄と、あなた単独名義への変更が最もシンプルです。

マンション名義変更と相続税対策:基礎知識

ご主人のご逝去に伴い、マンションの所有権の移転(名義変更)が必要になります。 マンションはご主人とご質問者様の共有(ご主人が3/4、ご質問者様が1/4)でしたので、ご主人の持分3/4が相続財産となります。相続税は、相続財産の評価額から基礎控除額を差し引いた額に税率をかけたものです。 相続税の基礎控除額は、相続人の数や相続財産の額によって変動しますが、今回のケースでは相続財産がマンションのみで、相続税がかからないと判断されていることから、基礎控除額を超える財産はなさそうです。

今回のケースへの名義変更方法と相続税

ご質問者様は、娘さんに相続放棄をしてもらい、ご自身の単独名義にするか、法定相続分に従ってご自身と娘さん2名で共有にするかでお悩みです。

相続放棄とは、相続財産を受け取らないことを法的に宣言することです。 相続放棄をすれば、相続財産に関する権利義務を一切負う必要がなくなります。娘さんたちが相続放棄すれば、ご主人の持分3/4はすべてご質問者様に相続されます。

法定相続分に従う場合、配偶者であるご質問者様は、相続財産の2/3を相続し、娘さん2人で残りの1/3を相続します。ただし、この場合、娘さん2人で共有することになり、将来、ご質問者様の死後、娘さんたちが相続手続きを行う必要が出てきます。

相続放棄と法定相続分の比較:メリット・デメリット

  • 相続放棄(ご質問者様単独名義)
    • メリット:手続きがシンプルで、将来の相続手続きの負担が軽減されます。管理も容易です。
    • デメリット:娘さんたちに財産が一切渡らないため、感情的な問題が生じる可能性があります。
  • 法定相続分(ご質問者様と娘さん2名共有名義)
    • メリット:娘さんたちに財産が渡るため、感情的な問題が回避できます。
    • デメリット:手続きが複雑で、将来の相続手続きの負担が増えます。共有による管理上の問題が生じる可能性もあります。

相続に関する法律:民法

相続に関する基本的なルールは民法(特に第885条以降)に規定されています。 相続放棄の手続きは、家庭裁判所への申立てが必要です。 また、共有不動産の管理については、民法の共有に関する規定が適用されます。

誤解されがちなポイント:相続税と相続放棄

相続放棄は、相続税を回避するためのものではありません。相続税は、相続財産の評価額に基づいて課税されます。相続放棄は、相続財産を受け取らないことを宣言するものであり、相続税の課税対象自体をなくすものではありません。

名義変更の手続きと実務的なアドバイス

名義変更は、相続登記(所有権移転登記)を行う必要があります。司法書士に依頼するのが一般的です。司法書士は、相続登記に必要な書類の作成や、法務局への申請手続きを代行してくれます。相続放棄の手続きも司法書士に依頼できます。

専門家に相談すべき場合

相続に関する手続きは複雑なため、専門家である司法書士や税理士に相談することをお勧めします。特に、高額な不動産や複雑な相続の場合、専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを回避し、円滑な手続きを進めることができます。

まとめ:シンプルで将来の負担を軽減する選択を

ご質問者様の状況から、娘さんへの相続放棄とご質問者様単独名義への変更が、最もシンプルで、将来の相続手続きの負担を軽減する最適な方法と言えます。ただし、娘さんとの関係性を考慮し、事前に十分に話し合うことが重要です。 専門家への相談は、安心して手続きを進めるために不可欠です。

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