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9年前の財産放棄と相続!兄弟4人の土地と家の権利はどうなる?

【背景】
* 9年前、兄弟4人で相続した25坪ずつの土地を放棄し、母に譲渡しました。
* 母はすぐに土地を売却し、8年前、三男と共同で家を建てました。土地は100%三男名義、建物は母が1/3、三男が2/3の名義です。
* 母が亡くなった場合、私(長男・次男)は土地の権利は無いのでしょうか?
* 三男が亡くなった場合、土地と建物の権利はどうなるのでしょうか?三男には妻と子供が2人います。

【悩み】
母と三男が家を建てた経緯から、相続に関して、私(長男・次男)と三男の妻、子供たちの権利関係が分からず不安です。具体的にどのような権利関係になっているのか知りたいです。

9年前の放棄は有効で、土地の権利はありません。三男死亡時は、妻と子供に相続されます。

回答と解説

テーマの基礎知識(相続と財産放棄)

相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(不動産、預金、有価証券など)が相続人に引き継がれることです。(民法877条)。相続人は、法律で定められた順位(配偶者、子、親など)で決められます。

財産放棄とは、相続人が相続権を放棄することです。相続放棄は、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申述しなければなりません(民法915条)。9年前の土地の放棄が、この期限内に適切な手続きで行われたと仮定すると、放棄は有効です。

今回のケースへの直接的な回答

質問者様(長男、次男)は9年前、相続放棄をしたため、母の土地に関する権利は一切ありません。母が亡くなっても、土地の相続には関与できません。

三男が亡くなった場合、土地と建物の相続は、民法で定められた相続順位に従います。この場合、妻と子供2人が法定相続人となり、相続します。相続割合は、配偶者と子供で法定相続分に応じて分割されます。

関係する法律や制度

* **民法(特に相続に関する規定):**相続の発生、相続人の範囲、相続分の割合、相続放棄の手続きなどが規定されています。
* **不動産登記法:**不動産の所有権の移転や設定などを登記することで、権利関係を明確にします。

誤解されがちなポイントの整理

* **財産放棄の効力:**一度行った財産放棄は、取り消すことができません。
* **共同所有:**建物が母と三男の共同所有であるため、それぞれの持分に応じて相続されます。
* **相続税:**相続財産の評価額が一定額を超える場合、相続税がかかります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

相続手続きは複雑なため、専門家(弁護士、司法書士)に相談することをお勧めします。特に、不動産登記の変更や相続税の申告など、手続きに不備があると、後々トラブルに発展する可能性があります。

例えば、三男が亡くなった場合、相続手続きには、遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を決めること)、相続税の申告、不動産登記の変更などが含まれます。これらの手続きは、専門家の助けを借りることでスムーズに進めることができます。

専門家に相談すべき場合とその理由

* 相続手続きが複雑で、自身で対応できない場合。
* 相続人同士で遺産分割協議がまとまらない場合。
* 相続税の申告に不安がある場合。
* 不動産登記に関する手続きに不慣れな場合。

専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、手続きを円滑に進めるお手伝いをします。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 9年前の相続放棄は有効であり、質問者様は土地の権利を有しません。
* 三男が亡くなった場合、土地と建物は妻と子供2人が相続します。
* 相続手続きは複雑なため、専門家への相談が推奨されます。

この解説が、質問者様だけでなく、相続について知りたいと考えている多くの方々の疑問解消に役立つことを願っています。

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