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90代母の全財産相続と、相続人とのトラブル回避策:スムーズな相続手続きと専門家への相談方法

私の母(90代)が私(50代)を相続人、および遺言執行人として公正証書を作成しました。内容は全ての財産を私に相続させる、という内容です。法定相続人は私の他に、亡くなった兄の子供達(二人)です。彼らは成人しています。ご相談したいのは、この相続について、どのように準備をしたらスムーズにいくか、だれに相談すべきなのか、知りたいのです。

理由は、相続人ではない兄嫁(50代)と兄(60代)がとても怖く、必ず意義を唱えると思います。私は口下手でいつも負けてしまいます。彼らと相続でもめたくありません。

母の貯金は数百万で、あとは古い家と土地です。私は母の受取人として保険に入っています。遺留分を計算されたとき、その保険のことが気になります。どう対処したらいいのか知りたいです。

願わくば、彼らに会いたくありません。でも市役所で相談すると、すべての貯金やら保険やらを相手に知らせる義務が遺言執行人としての義務だと言われました。

亡くなった兄や兄嫁は母から相当現金をもらっています。母の住んでいる土地とは別の土地もあげています。でもそんなことは兄の子の二人は知る由も無く、私も言及したくありません。とにかく、できるだけ短時間で相続の協議を済ませたいのです。土地はともかく、数百万の現金については全く証拠がありません。土地は兄の存命中に母が兄に譲り、今はそこに彼らは住んでいます。もう7,8年以上前のことで特別受益になるのかどうか。父は既に亡くなっています。

愚痴ばかりですが、このようなことをだれに?専門家?に相談してもよいか、知りたいです。宜しくお願いいたします。

弁護士または司法書士への相談を推奨します。

相続手続きのスムーズな進め方と専門家への相談

#### 相続の基本知識:法定相続人と遺言

まず、相続の基本的な仕組みについて理解しましょう。相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産が相続人に引き継がれることです。法定相続人とは、法律で相続権が認められている人のことで、今回のケースでは質問者様と、亡くなったご兄妹のお子さん(2名)が該当します。

しかし、ご母堂は遺言書を作成されており、全財産を質問者様に相続させる旨が記されています。遺言書があれば、原則としてその内容に従って相続が行われます。ただし、法定相続人には「遺留分」という権利があり、最低限の相続分が保障されています。

#### 今回のケースへの対応:遺留分と特別受益

ご兄妹のお子さん(2名)は、遺留分を主張する可能性があります。遺留分は、相続財産の一定割合を相続人が最低限受け取れる権利です。遺留分の計算は、相続財産の総額から債務を差し引いた純粋な財産を基に行われます。ご母堂の生命保険金も相続財産に含まれます。

また、ご質問にあるように、ご兄妹がご母堂から生前に多額の金銭や土地を受け取っている可能性があります。これは「特別受益」と呼ばれ、遺留分の計算において考慮される場合があります。7~8年前の土地の贈与は、時効が成立していない限り、特別受益として考慮される可能性があります。

#### 関係する法律:民法

相続に関する法律は、主に民法(民法第889条~第1006条)に規定されています。遺言書の作成、遺留分、特別受益など、相続に関する様々な事項が詳細に定められています。

#### 誤解されがちなポイント:遺言と遺留分

遺言書があっても、法定相続人の遺留分を侵害するような内容であれば、遺留分減殺請求(遺留分を確保するための請求)を受ける可能性があります。遺言書は、相続を円滑に進めるための重要な手段ですが、法令に反する内容であれば無効となる場合もあります。

#### 実務的なアドバイス:証拠の収集と専門家への相談

ご質問にあるように、ご母堂の現金の証拠がないことが不安材料となっています。しかし、土地の贈与については、不動産登記簿謄本などで確認できます。これらの証拠を収集し、弁護士や司法書士に相談することで、相続手続きを進める上で有利に働くでしょう。

また、ご兄妹との直接交渉は避けるべきです。感情的な対立を招きやすく、相続手続きを複雑化させる可能性があります。弁護士や司法書士は、ご質問者様の代理人として交渉を行い、円滑な相続手続きをサポートします。

#### 専門家に相談すべき場合:相続トラブルの回避

今回のケースでは、遺留分に関するトラブルや、ご兄妹との感情的な対立が懸念されます。このような状況では、弁護士または司法書士に相談することが非常に重要です。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、相続手続きをスムーズに進めるためのサポートをしてくれます。

特に、ご兄妹との交渉や、遺留分減殺請求への対応は、専門家の知識と経験が不可欠です。

#### まとめ:専門家への相談で安心を

相続手続きは複雑で、トラブルに巻き込まれるリスクも高いです。特に、ご質問者様のように、感情的な対立を避けたいとお考えの場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家の力を借りることで、安心して相続手続きを進めることができます。早めの相談が、トラブル回避とスムーズな相続を実現するための鍵となります。

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