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90歳母の相続対策!父名義不動産の相続手続きを徹底解説
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母が亡くなった場合の父名義不動産の相続手続きの複雑さ、具体的な手続き内容、必要な準備、そして誰に相談すべきかを知りたいです。
まず、相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。今回のケースでは、お母様が亡くなった際に、お父様名義の不動産が相続の対象となります。相続手続きは、大きく分けて「相続の発生」「相続財産の調査」「相続人の確定」「遺産分割」「相続税の申告」といった段階があります。
お母様が亡くなられた後、お父様名義の不動産は、お母様と3姉妹で相続することになります。お母様は既に亡きお父様の相続人として、不動産を相続済み(=所有者)である可能性が高いです。しかし、登記上は父名義のままなので、相続登記(所有権の移転登記)が必要です。この登記を行うことで、法的に3姉妹が不動産の所有者となることができます。
相続手続きは、民法(特に相続に関する規定)と、不動産登記法に基づいて行われます。特に重要なのは、相続登記です。これは、不動産の所有権を法的に明確にする手続きで、相続税の申告にも必要となります。
17年前に3姉妹が財産放棄をしたことについて、誤解がないように説明します。財産放棄は、相続開始前に相続を放棄する意思表示です。この場合、相続開始時点(お父様死亡時)で、3姉妹は相続権を放棄したとみなされます。しかし、お母様は放棄していませんので、お母様は相続人として、お父様の不動産を相続しています。そのため、お母様亡き後の相続手続きは、お母様から3姉妹への相続となります。
まず、お母様の現在の状況を把握することが重要です。具体的には、ご自身の所有する不動産の登記事項証明書(登記簿謄本)を取得し、所有状況を確認しましょう。次に、相続開始後、相続人全員で遺産分割協議を行い、不動産の相続方法を決めます。協議がまとまれば、相続登記の手続きを行います。この手続きには、司法書士などの専門家の協力を得ることが推奨されます。
例えば、3姉妹で不動産を共有する、もしくは1人が全ての不動産を相続する、といった方法があります。山林のように、分割が難しい不動産は、売却して現金化し、分配することも考えられます。
相続手続きは複雑で、法律の知識や手続きに不慣れな場合、トラブルに巻き込まれる可能性があります。特に、複数の不動産や相続人がいる場合、専門家のサポートが不可欠です。司法書士は相続登記手続き、税理士は相続税の申告、弁護士は相続に関する紛争解決などを専門的に扱います。
90歳のお母様の相続対策は、一刻も早い準備が大切です。父名義の不動産の相続登記は、お母様存命中に済ませておくことが理想的です。相続手続きは複雑なため、専門家である司法書士や税理士に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。早めの準備と専門家のサポートによって、スムーズな相続手続きを進めることができるでしょう。
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