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94歳母が亡くなり、遺言書で姉が全財産相続…納得できない!遺産分与の正しい手続きと私の権利は?

【背景】
・両親と姉、私の4人家族でした。
・父は15年前に他界、母は今年5月94歳で亡くなりました。
・姉は結婚後離婚し、娘を連れて実家に一時戻っていました。
・私は仕事のため、実家から離れて暮らしていました。
・母が亡くなり、遺産分与について姉と話し合ったところ、遺言書の存在が明らかになりました。

【悩み】
・母の遺言書で姉が全財産を相続することになっています。
・姉は母の生前に高額なリフォームや車を購入しており、遺産を減らしているように感じます。
・姉の対応に納得できず、私の権利について知りたいです。
・姉の行為に何か対処できる方法があれば知りたいです。

遺言書の内容に従い、姉が全財産を相続します。しかし、遺留分や生前贈与の有無など、検討すべき点があります。

遺産分与と遺言書の基礎知識

遺産分与とは、被相続人(亡くなった人)の遺産を相続人(法律で相続権を持つ人)で分割することです。相続人は、民法によって定められており、配偶者、子、父母などが該当します。今回のケースでは、質問者さんと姉が相続人となります。

遺言書とは、被相続人が自分の死後の財産の処理について、自分の意思を書き残した書面です。遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言など、いくつかの種類があります。今回のケースでは、公正証書遺言(公証役場で作成された遺言書)のようです。公正証書遺言は、法的効力が強く、争いが起こりにくいのが特徴です。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、母が公正証書遺言を作成し、姉に全財産を相続させる旨を記載しています。原則として、この遺言書は有効とみなされます。そのため、姉が全財産を相続することになります。

しかし、これはあくまで原則です。以下で詳しく見ていきましょう。

遺留分と生前贈与について

民法では、相続人に対して、一定の割合の財産を受け取る権利(遺留分)を保障しています。質問者さんは、相続人であるため、遺留分を主張できる可能性があります。遺留分の割合は、相続人の数や種類によって異なります。

また、母が生前に姉に高額な資金を提供していた場合(生前贈与)、それが遺産から差し引かれる可能性があります。生前贈与が、通常の範囲を超えるものであった場合、相続における不公平を是正するために、遺産分割の際に考慮されることがあります。

誤解されがちなポイントの整理

「長男だから」という理由で、特別な相続権があるわけではありません。相続は、法律で定められたルールに従って行われます。

実務的なアドバイスと具体例の紹介

まず、母の遺言書の内容を弁護士に相談することを強くお勧めします。遺言書に不備がないか、遺留分を主張できる可能性があるかなどを確認する必要があります。

姉が母の生前に高額な資金を自由に使用していたと主張する場合は、その証拠(領収書など)を集めておく必要があります。これらの証拠は、生前贈与があったかどうかの判断に役立ちます。

仮に、遺留分を主張できるとしても、裁判になる可能性があります。裁判は時間と費用がかかるため、弁護士に相談して、解決策を検討することが重要です。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースは、法律的な知識が必要な複雑な問題です。自分で判断しようとせず、弁護士などの専門家に相談することが重要です。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスをしてくれます。

まとめ

母の遺言書によって、姉が全財産を相続することになる可能性が高いですが、遺留分や生前贈与の問題など、検討すべき点は残ります。弁護士に相談し、自身の権利をしっかり確認することが大切です。感情的な対応ではなく、冷静に法的観点から問題を解決していくことが重要です。 姉との話し合いは、弁護士を同席させるなど、客観的な立場で進めることをお勧めします。

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